絵が語る、文を声にする、初めての美しい民話絵本 松谷文学が近年取り組んだ本書は、声の道しるべになっていて、アジアの心と日本語の雰囲気をとても大切にしながら筆を進められました。アジアの一員として生きる子どもたちに伝えるために、声を出して読んでいただく「音読絵本」です。 みんなが心の支えとして民話を語り、優しさの原点を知ります。21世紀の幕あけは松谷みよ子の可能性豊かなアジアの心の扉が開かれます。
夫の仕事の関係でインドネシアの駐在員の妻となった、ステキに朗読をする日本のおばさん。さっそく現地の民話をときほぐし日本人の集まる駐在員の子どもたちに民話を語り始めました。子どもたちに輪ができて、そこに、一人二人、現地の子どもたちも現れだしました。ストリートチルドレンも加わって、おばさんの民話は大人も子どもも、大きな輪になっていき、心がなごんでいきました。
インドネシアで伝承されてきた民話が、七編収録されています。
どれもインドネシアの風土を感じさせながら、どこか日本民話やグリム童話と共通性を感じられて、不思議な気がしました。
羽衣伝説、継子いじめ、等々、どこでも着眼が同じなのか、伝承に国境はないのか、民話を通じて国際理解につながるような気がしました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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