|
20世紀初頭、幼いころに両親を亡くした16歳の少女ハティは、おじの遺言をうけ、アメリカ西部のモンタナで、たったひとり土地の開拓に挑む。「来年の地」に自分の居場所を求めて。厳しい暮らしのなかの、あたたかな心のふれあいを描いた感動の物語。
うちの子ども達が読んでくれるといいなぁと、思いながら、図書館で借りてきました。
この物語は一言で言ってしまえば、(当時開拓地だった)モンタナ州に入植者として乗り込んだひとり少女の約1年間を描いたものでした。
物語は親友ともいえるチャーリーへの手紙と、遠い親戚でハティの味方だったホルトおじさんとの手紙のやり取りを挟みつつ、アメリカ北西部にあるモンタナ州開拓地でハティが経験した出来事がつづられていきます。
辛い境遇にも負けず(少々愚痴を言ったり泣いたりはしていますが)、常に前向きに自分らしく生きようとする姿は、見ていて気持ちよかったです。
主人公のハティは今のうちの二人の娘たちのちょうど中間くらいの年頃、
そんな子が、寒さやふぶきや荒れた大地と戦いながら、隣人に支えられて奮闘していく姿を見ていると、
はたしてわが子はこういう状況になった時、たくましく生きていけるかな?と、考えずにはいられませんでした。
若い子どもたち、しかも恵まれた環境の日本の子どもたちにアメリカの開拓時代の物語は、あまりにも現実とかけ離れていてなかなか読む機会はないと思いますが、
こういう物語こそ、ブックトークなどして子どもたちに届けていけたらと、思っています。
ちなみにわが子たちは「今忙しくて」と、読んでくれませんでした。
(-_-;) (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子13歳)
|