山の少女サチと、海の少年ユウタは市がたつ川辺で出会い、お互いを認めあう。海難でユウタは行方知れず、傷心のサチはふみいれてはならない山に登り、ひとめ、海を見ようとする。杉浦範茂のデザインが美しい。
山の文化と海の文化の接点は、年に一度市が開かれる川のほとり。
その市で出会ったサチとユウタの成長と心の通いあいが、太田大八さんのしみじみとして情緒ある絵の中で展開されていきます。
年に一度しか会えない二人なのに心が通いあっているのは、絆でしょうか。
ドラマと大きな岐路があって二人は結ばれます。
森山京さんのとつとつとした物語に、新しさを感じました。 (ヒラP21さん 50代・パパ )
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