几帳面で真面目なバティストさんは、長いあいだあちこちの王さまやお姫さまのところで執事として忠実に働いてきました。年をとってきたバティストさんが最後に選んだ勤め先はハンガーブルグ伯爵のところ。変わり者の伯爵は「ものにはふさわしい名前があるはずだ」と身のまわりのものの名前をつけなおしはじめます。忠実なバティストさんはそれに従うのですが……。 猫とふたりきりで寂しく思っていたバティストさんにとっても、犬とふたりきりですごしていた伯爵にとっても、お互いがお互いを必要としていました。そんな出会うべくして出会った2人。落語のような展開で楽しく読めます。 マドレーヌシリーズの作者がつづったユーモアたっぷりの読み物で、絵もたくさん使われています。
マドレーヌのシリーズの作者さんなので
興味津々で読みました。
バティストさんという紳士が主人公です。
執事として色々なお屋敷で仕事をしてきた経歴の持ち主で
とてもきっちりした性格です。
65歳のバティストさんは、ねこと二人暮らしですが
引退生活は退屈なよう。
そして、ハンガーブルグ伯爵に巡り合いますが、、、。
マドレーヌと同じく、雰囲気のある絵です。
訳は江國香織さんです。 (capellaさん 60代・じいじ・ばあば )
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