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役立たずのただの悪戯小僧だったニルスは、ガチョウのモルテンやガンのアッカたちと北に向けて旅をするうちに、仲間の命を助けたり小さな動物を護ってあげたりして、みんなに信頼される少年になっていきます。
親としては読み聞かせをしているうちに名作に触れてほしいという思いかがあり、読む時期を前から考えていたのがこの本です。
長い時間をかけてようやく読み聞かせ終わりました。といっても上巻のみですが。
私はアニメでも見たことがあり、原作は読んだことがないものの印象に残っている話でした。
読み聞かせしてみてニルスが主人公だからニルスが中心と思ったらそうでもなく、スウェーデンのいろんな場所や動物たち自然の様子がきめ細かく出てきます。
どの国でもそうですが、土地の改革が自然の破壊へつながってしまうこと、経済の成長をとるのか自然の維持を願うのかという点は万国共通の問題に思いました。
元々は旅行案内のような側面もあったということを後で教えてもらいました。
いたずらっ子であったニルスがトムテに変えられてしまうのはある意味仕方がなかったのかなと思いつつ、いつ人間に戻れるのかがやはり気になるところでした。
まだ上巻のみなので下巻を読むのを楽しみにしています。ニルスと共にスウェーデンのあちこちを旅している気持ちになります。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子9歳)
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