おトラ婆さんのところへ死んだはずの夫が現れます。鼻の下に銀色のひげ。きつねです。話し相手を得たおトラ婆さんのつかの間の幸せを描く表題作ほか、過疎の村を舞台に、日々をていねいに生きる人々のたくましさ・ユーモアをたくみに描く。 日本児童文学者協会賞、新美南吉児童文学賞、赤い鳥さし絵賞
子どもたちというよりも大人の心に響く童話集のような気がします。
狂人を主人公にしたり、幽霊になろうとしたり、さらには土葬の墓を掘り返したり、でも奇をてらっているわけではなく、どこかそれほど遠くない昔の人の暮らしと寄り添ったような話ばかりです。
現代からすると異質かも知れませんが、共感出来る世界でした。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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