バーバラ・マクリントックの絵本と言えば『ないしょのおともだち』でファンになってしまった方も多いのではないでしょうか。今度の新作も期待して大丈夫!主人公は教会の壁に住む小さな女の子ミンディです。自分の体よりも大きなろうそくを手にしているミンディ、一体どんな大活躍をするのでしょう。もうワクワクしてきちゃいます。
エルドリッジ通りのシナゴーグの壁の中に住んでいる、クレイン一家。 明日はユダヤ教のお祭り「ハヌカ」の日だというのに、大事なろうそくが用意できません。 取りに行ったはずのパパがネコにボロボロにやられて帰ってきたのです。 そこで、代わりにろうそくを取りに行くと立候補したのがミンディ。 「きっとやってみせるわ。」女の子といえども頼もしい限りなのです。 高い天井の美しいステンドガラスから冷たい冬の光がさしこむ教会堂、 中にすべりこんだミンディの姿の小さいこと! それでも、パパにもらったひっかけかぎを使って勇敢に「聖なる箱」とよばれる戸だなを目指します。 そこにあまったろうそくが一本転がっていると聞いたのです。 果たしてミンディ無事にろうそくを取ってくることができるのでしょうか。 そして、ミンディの危機一髪を救ったのは…!?
小さな小さな住人たちの暮しの様子や、表情豊かで愛らしいクレイン一家。 建物から小物など細かい部分までみどころが満載。 そして、こんなにまでして実現させたかった「ハヌカ」とはどんなお祭りなのでしょう。 巻末に丁寧な解説もついているので、興味がつきることはありません。 女の子が元気になれるこんな絵本、またまたファンが増えてしまいそうですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
エルドリッジ通りのシナゴーグの壁の中に、小さな小さな住人たちが住んでいました。 ミンディは、ユダヤ教のおまつり、ハヌカのために、ネコにおそわれる危険をおかして、ろうそくを取りに行くことにしましたが…。 細部まで丁寧に描かれた絵が魅力のバーバラ・マクリントックの絵本。楽しみながら、異文化について知ることができます。
バーバラマクリントックさんの描くイラストが親子で大好きで、「ないしょのおともだち」「ないしょのかくらんぼ」「イソップのお話」などを持っています。
彼女の描くイラスト、本当に素敵です!!
こちらの絵本でも、その細部まで丁寧に描き込まれたイラストが味わえます。
色彩もとても味わいがあっていいなと思いました。
また、お話からは「ハヌカのお祭り」など異文化も知ることができます。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)
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