ゆうれいと妖怪がやってる回転ずし屋に、潮くんが行ってみた。 天にものぼるおいしいおすしで、みんな笑顔に……なれるかな!?
一平さんは独立まぢかのすし職人。でも、おもいがけない事故にあい、天界へ。このたび、下界で回転ずし屋をやることになりました。ただお店をやるだけじゃなく、下界の人様のお役に立つという、かくれた使命もあるのです。手伝ってくれるのは、ゆうれいのお菊さん、カッパのガタロウ、そして手長こぞうのてっちゃん。さてさて、どこで店を開こうか? おなじころ、白浜町に住む小学4年生の潮くんは、クラスメイトの友一たちにいじめられていました。潮くんの家は、お魚の仲買いという商売をやっています。最近亡くなったおじいちゃんの昭さんは、落ちこんでいる孫のことを、天界から心配して見ていました。 昭さんは、天界市場に仕入れにきた一平さんに、このことを打ち明けます。「こりゃあ、ほうっておけない」と思った一本気な一平さん、白浜町に店を構えることに決めました。 一平さんの回転ずし屋は、どんなおすしが出てくるのでしょう? どうやら、わくわくするしかけもたくさんありそうですよ。そしてかんじんの潮くんのなやみを、どうやって解決するのでしょうか? まずは、お手並み拝見、拝見――。
椋鳩十児童文学賞受賞の佐川芳枝が描く、おすしが食べたくなってホロリときちゃう、人情物語。
回転すしといったら我が家では、定番のスシローですがゆうれい回転ずしは、読んでいても面白くて行ってみたくなりました。いじめ問題は、多かれ少なかれやっぱりあるなあって最近思っていただけに、どう解決するのかとても興味深かったです。助っ人ゆうれいさんがいてよかったなあって思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
|