町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ―。いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変え始めていたのだが…。喪われ逝くものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語。
何年も前から毎年のように夏休み前になると必ず書店で目に付く所に並ぶ本の1冊がこちらの本です。
誰かとの出会いって大切だなぁと思い知らざれます。
人は生まれた限り必ず死を迎える。
一夏の少年達と老人に出会いと別れ。
寂しさと悲しみの中に、希望と明かりが見えるストーリーです。
小中学生のうちに手に取ってみるのもよいのではないでしょうか。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子12歳)
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