「ここはしゅわしゅわ村です。だれがいるかな?」ぶたたちは屋台をうろうろし、うさぎたちはトランポリン運び、たぬきたちは盆踊りの準備中、くまは野外トレーニングセンターで相撲や重量あげ、ねこたちは屋根でお昼寝・・・という楽しそうなしゅわしゅわ村が広がります。 ページをめくると「ぶた」「たべる」の手話(ぶた一家がおいしそうに食べています)。 「うさぎ」「はねる」(うさぎランドのなかに広げたトランポリンで遊んでいます) 「たぬき」「おどる」(盆踊り祭りがはじまりました!) 「くま」「つよい」(重量あげで金賞決定!) そして「おばけ」が出て「こわい」! そこでおばけは・・・? 描き込まれた絵とリズミカルな手の動作が楽しく、手話を覚えるための本かどうかというポイントははるかかなたに飛んでいきます。子どもたちはこの本が大好き。1歳の子でさえ立派にまねしていましたよ。ぶた(鼻を指でつつく)、ねこ(グーをほっぺに当てる)、たぬき(お腹をたたく)。おばけ、というと「こわーい」(両こぶしをにぎりしめてふるわせる)をします。最後は「みんな♪ともだち♪一緒に♪あそぼ♪」。子どもたちがどんなに楽しそうに手話をするか、お見せしたいくらいです。きっと子どもにはわくわくする暗号(!?)なんですね。読み聞かせ会も盛り上がるだろうなあ。『しゅわしゅわ村のおいしいものなーに?』と同時出版です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
絵をみながら自然に手話ができる手話絵本
しゅわしゅわ村にいるいろんな動物たち。絵を見て楽しみながら、自然に手話ができる画期的な手話絵本。手話と指文字の解説付き。
身近に手話を使う人がいない子どもにとっては、「手話」とは未知のものでしょう。この絵本はそんな子どもたちが、世の中にはいろんな人がいること、いろんなコミュニケーション手段があること、そのうちの一つに手話がある、ということをごく自然に知る良いきっかけになる絵本です。
私たちが日常でよくする、簡単な身振りや手振りをもとにしてできた手話が紹介されているので、手話に親しみを感じます。単なる説明の本ではなく、簡単ながらストーリーになっているので、お話を楽しみながら手話に親しむことができますよ。
子どもと一緒に動作しながら読むと、きっと楽しい時間になることでしょう。 (なみ@えほんさん 50代・ママ )
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