スポーツカーが当たるという宣伝もんくにつられ、アイスバーを買ってしまったゾロリは、カーレースに挑むことに・・・。
最近よく絵本ナビに投稿しているので、あまり興味のなさそうだった長男まで、覗き込むようになりました。そこで彼からのリクエスト「ゾロリもいれて」。 というわけで、この本を紹介します。
かいけつゾロリシリーズは、小学校低学年に絶大な人気があります。
いたずらの天才といいながら人情家でドジなゾロリ。そしてゾロリを師と仰ぐ双子の山賊イシシとノシシ。この三人が、ゾロリの素敵なお嫁さんを見つけ、ゆくゆくはゾロリ城を建てるため、冒険の旅に出ます。
ゾロリはおたずね者ではありますが、根がいいヤツなので、せっかく手に入れたお宝を困っている他人に譲ってしまったり、最後は本物のワルに出し抜かれてしまったりします。
今回も最大のワルキャラであるブルル社長に結局はだまされてしまい、努力も無駄になりますが、それでも、明るく前向きに次の冒険へと向かっていくのです。
その明るく前向きな姿勢ももちろんいいのですが、ゾロリが圧倒的に不利な状況でありながら、頭を使って様々な工夫をして、ブルルとのカーレースに臨むのが、面白いのです。
ソロバンやらヨーヨーやらストローやら、とにかく使えるものは何でも使って、ブルルのスーパーカーと互角の勝負を繰り広げていくところは、なかなか見ごたえがあります。
とにかく図書館でもいつも貸出し中。予約は100件以上というゾロリシリーズ。漫画の感覚に近いので、PTAでは、本としての評価は今ひとつなのだそうです。
私もPTAとしては、諸手を挙げてお薦めかどうか悩むところですが、子どもがこれほど支持しているので、勇気を出して☆5つとします。 (金のりんごさん 40代・ママ 女の子11歳、男の子8歳、男の子6歳)
|