丸い窓からのぞいている、この不思議な生き物はなんでしょう。 住んでいるのはなんと…鼻の穴の中!? 何不自由ない暮らしをしているのはハーナンです。 「でも、ひとりじゃちょっとさみしいな」 そこで、友達を探しにいく決心をしたハーナンが行ったのは、驚きの引越し方法。 着いた先は、やっぱり一人はさみしいと泣いていたクーソンの部屋です。 すっかり仲良しになった二人が遊ぶのは「はなげで編んだハンモック」「はなげでブランコ」「はなげでおしゃれ」…。そろそろ驚きの連続で口があんぐりとなっているであろう読者を置いて、ハーナンとクーソンは何だかとっても幸せそう。更に大きな部屋を目指して引越しを繰り返していくのです。そしてたどり着いたのは、まさに理想的な部屋!!
「可愛さ」と「へんてこりんさ」が思いっきり同居しているこのお話の作者は山西ゲンイチさん。 山西さんの描く子どもやキャラクターは愛嬌たっぷりで、いつも絶対に手に取ってしまうのですが、お話の展開はまったく予測がつかないものばかり。ユニークで笑えて、奇想天外。だけど「もしかしたらこんな世界が本当にあるのかもしれない」と思わせてくれるのがまた不思議。
『ハーナンとクーソン』は色々な思い込みを一旦捨てて、ジェットコースターのように気持ちのいいストーリーに身をゆだねてみてください。きっと最後の場面の爽快感が倍増されるはず!とてもハッピーな絵本です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
人のはなの中にすむ、ふしぎないきもの……ハーナン。ある日、男の子のはなのあなを、こちょこちょっ、ピューンととびだして、女の子のはなのあなにすむ、クーソンのもとへ。すっかり仲良くなった2人と、生まれてきたかわいいベビーの3人は、もっと広いおうちをさがして、はなのあなをこちょこちょ、ぴゅーん! さあ、ついたさきはいったい……? そして、3人はきもちよくすめるの!?
★作者の山西ゲンイチさんが直筆メッセージを描いてくださいました!(涙の訴えも追加されましたよ)
意外とおもしろいお話です。
タイトルをみて少し迷いましたが、
子供は楽しんでみてくれました。
山西さんの想像豊かなお話は
子供たちにはピッタリはまります。
クシャミの仕方が一番印象に
残っていますが、まねしたくなります。 (ジョージ大好きさん 40代・ママ 男の子8歳)
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