3つの国が、思惑を秘めて動き出す。次世代をになう若き王子と王女、そしてソニンの運命は――。 シリーズ完結!
『ノアさま。なぜ、暦は冬から始まるんですか?』 ソニンはふと、幼いころノアにそんな質問をしたことを思い出しました。 『生き物にとって、一番厳しい季節だからよ』 『どうして一番厳しい季節から、一年は始まるのですか?』 『きっと昔の人は、人の一生を、何もない辛いところから、だんだん暖かく、だんだん豊かに、だんだん幸福になってゆくものだと考えていたのね。だからそれを毎年思い直すために、新しい暦は、一番寒い辛い季節から始まるのよ』――<本文より>
アジアンファンタジー、おもしろかった。最初はしんどかったが、三巻くらいからググーッと引き込まれ、5巻ラストまで楽しく読みました。
ラストは悪かないが、もっとどうにか出来そうな。最初と最後がおもしろくない小説って珍しい。
あの終わり方は、作者のなかでまだソニン世界が生きて動いているのでは、外伝があるのでは。と思ったら、出版されていた。やっぱり。
しかしいろいろ考えさせられるところもあっておもしろかったなぁ。
登場人物が多くても決して混乱せず、どんなに情勢が変わっても勢力図がはっきり伝わってきた。簡潔に文章を書く力がすごい。
私的には、ソニンの成長ぶりと、一人で生きていく力の発達が印象的でした。働くということはどういうことか、ファンタジーでやってのけた感じ。
チャングムのようだと読んでいたが、最後の方は現代の日本かな、いや戦国時代ももじってある?など、上手に惑わされた。
江南は日本の悪い部分かなぁ。クヮンは信長に見える。巨山は大戦中の日本かなぁ、いやアメリカかな。沙維は昔の日本? 理想の日本?
自分風に解釈してのみこめるお話でした。
我が子にも読んでほしくて、黙って本だなに立ててあります。 (てぃんくてぃんくさん 40代・せんせい 女の子12歳)
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