無邪気で愛らしい少年が老人の心を解きほぐす 「セドリックはいい子だ。わたしたちはなかよしなのだ。」あれっ、子ども嫌いの老伯爵がいつの間に? 冒険、正義、愛情、涙と笑い――世界の名作にドキドキ、ワクワク
この物語は、原題を「リトル=ロード=フォントルロイ」といい、19世紀後半のイギリスとアメリカを舞台にした作品です。独立戦争後、まだしこりののこっていた古い伝統と新しい活気の国のかけ橋となったといわれる名作であり、これほど世界じゅうの子どもたちに親しまれている本は数少ないでしょう。それは物語の筋が起伏に富んでおもしろいと同時に、けだかい人間愛の精神が貫かれているからです。人をうたがうことを知らぬ清らかな魂。友情のさわやかさ……この物語を読んだあと、みなさんの心はどんなに美しくなっていることでしょう。よい物語とは、そういうものです。
世界中で少年少女に愛されている文学作品は、21世紀の日本の子どもたちに、国際人として欠かせない教養をもたらします。楽しく読みながら世界各国の歴史や文化も学べる、興奮と感動の「世界文学全集」の決定版です。
名作本を選ぶ際、原文の流れが崩されていないこと、翻訳文が自然である(子どもが難なく読解できるレベル)ことを基準に考えて選んでいます。こちらはそれを満たしてくれるだけでなく、レイアウトや、注釈の位置、解説、図版も見やすく、子どもが一人読みしやすいのでオススメです。村岡花子さんの翻訳本なのも、安心感あり。国語力もつきそうです。小学校低学年ぐらいから、長い期間読めると思います。 (ぼんぬさん 40代・ママ 女の子6歳、女の子2歳)
|