◆じっくり読んだら、劇遊び!!◆
きつねに家を取られたうさぎを助けようと、犬、狼、熊たちが次々と登場。でも、きつねを追い出せたのは…。一番小さな雄鶏の勝利が印象的なロシアで昔から親しまれているお話です。じっくり読んだら、次は劇遊びをしても楽しいですね。
ロシアだけでなく、世界中で愛され続けている動物挿絵画家ラチョフ。この絵本の中でも人間の洋服をきた動物たちが表情豊かに描かれ、ロシアの昔話の世界をいきいきと魅力的に伝えています。ラチョフ画でこのお話の単独絵本化は世界で初めてです。
エフゲニー・ミハイロビチ・ラチョフ(1906〜1997) 幼児期はシベリアのバラビンスカヤ草原狩猟地の自然の中で動物たちと親しみながら過ごす。1924年に美術師範学校に入学し、本格的に絵の勉強を始める。さらに1928年からキエフ美術大学デザイン学部にて学び、在学中から挿絵画家として活動を開始。その後キエフの出版所につとめ子どもたちのための作品活動を始める。ライプツィヒ国際図書展銀メダル、ロシア連邦共和国人民芸術家など国内外で多数の賞を受賞。
ロシアの昔話で色々ででているので、読み比べてみるとおもしろいです。今回はキツネがうさぎの家に入り込むまでの描写が長く、きつねの狡猾さがより伝わってきました。そして、ラチョフの絵! 衣装や動物たちの表情など、魅力的です。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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