内戦が続いた旧ユーゴスラビア。夫がのびのびと育った故郷の小さな村も、すでに荒廃の中にあった。この悲しみの現実を共有しながら、家族と共に確かな幸せの日々を積み重ねてきた著者が、子どもに語りかける物語。
これは、わたしのママが書いた本だと思うと、なんだかふしぎな感じがします。
そして、これは、わたしのパパが子どものころのお話だと聞いて、わくわくしました。
わたしは、まだパパが生まれた国に行ったことがありません。
しゅじんこうのルーレは、山が青々と広がっているところに住めて、
すてきだなと思いました。
がちょうのたまごは、どんなあじだったのかな?
私だったら、オムレツじゃなくって、たまごやきにします。
パラチンケは、とってもおいしそうで、読んでいてよだれが出てきそうでした。
ワインにするぶどうを、ぐちゅぐちゅと足でふむのも楽しそうでした。
うちの犬は、いたずらでどうしようもないけれど、その仕事だったら、役に立つと思います。
ルーレがねむってしまって、がちょうのミーチャがいなくなっていたときは、
どうなるんだろうと、ドキドキしました。
ミーチャは自分で家に帰ったなんて、サルと同じくらいりこうだなあ、と感心しました。
「いたずらミーチャめ!」ってルーレは言ったけど、
「おやすみ、ぼくのともだち」と言ったところは、わたしも心がほかほかしました。
お母さんが、「ミーチャを売らない」と言ってくれたことは、感動しました。
わたしも、いつかパパの生まれた村に行ってみたいです。
そして、がちょうに、口ばしでかまれたいです!
パパは、こどものころ、「犬よりもがちょうにかみつかれるほうが、こわかった」と
言うけれど、大げさに言っているのか、どれくらいいたいのか、
自分でたしかめてみたいな、と思います。
おじいちゃんのかいた絵は、がちょうが上手だと思いました。
わたしもいつか、こういう心があったかくなるような絵をかいてみたいです。
(天使のケーキちゃんさん 10代以下・その他の方 )
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