好評の「日曜日」シリーズ。 音楽室、理科室、図書室、給食室、保健室に続く第6作目は、体育館の仲間たちのおはなしです。
今日は日曜日。体育館にいる体育用具とそうじ用具は、みんなでドッジボールをして遊んでいます。 気の強いバドミントンのはねは、やる気がないぞうきんとはいっしょのチームになりたくないと言いだしました。ぞうきんがやる気がなさそうに見えるのには、実は理由がありました。心やさしいぞうきんは、みんなと勝ち負けをきそうのが、にがてだったのです。 「勝ち負けだけがスポーツじゃない。」「全力をつくすことがだいじ。」「だれにでも、とくいなことと、ふとくいなことがある。」「一番になるのは気持ちいい。」――。仲間ときそうから楽しいのでしょうか。それとも、勝ち負けがなくても楽しめるのでしょうか。にぎやかな仲間たちは、どうしたらぞうきんが楽しめるのか、知恵をしぼります。 みんなは、ひっこみじあんなぞうきんから、いまいちばんやってみたいことを聞き出します。みんなでいっしょにそれを楽しむために、いざ学校のそとへ元気よく出かけますが……。
体育館の体育用具や掃除道具だって、たまの日曜日には遊びたいなあと思いました。みんなでドッチボールをやったり楽しそうですが、やる気のないぞうきんの気持ちに添って釣に出かけるのも、ともに遊ぶ仲間がいるっていいなあと思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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