「きみの人生にたくさんの幸福がおとずれますように。」 学校の課題で、地球儀を見てなにげなく選んだ国の誰かに手紙を書いたアビー。だが、まもなく届いた返事には楽しい秘密が隠されていた! アメリカの少女とアフガニスタンの兄妹の友情物語。
アビーは一分以上、その手紙を持ってすわっていました。手紙をもらうのは初めてではありません。おじいちゃんやおばあちゃんから誕生日カードをもらったり、歯医者から定期検診のお知らせが届いたりします。けれど、この手紙はどうでしょう? ロケット弾がとなりの家を吹き飛ばしてしまうような、夜、なだれの音が響くような、そんなところに住んでいる女の子からの手紙なんです。こんな手紙は生まれて初めてです。
絵はとてもいいのですが、タイトルがイマイチなのか、あまり子供たちに手に取ってもらえない本です。
しかし、読んでみると、ハラハラドキドキする内容で、すっかり物語の世界に入ってしまいました。ノンフィクションンなのでは?!と思うほどです。
骨太な作品なので、読み応えがあります。
高学年で、恋愛系の本が好きな子なら、ドキドキしながら読むと思います。ブックトークで紹介すると、手に取ってもらえそうな本です。
話の終わり方があまり好きではない人もいると思いますが、これが現実なんだと、とても考えさせられる内容で、こういう結末もありだと思いました。 (MAYUCLUBさん 40代・ママ 男の子11歳、女の子6歳)
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