毎月読みたい、季節にぴったりの童話たち──シリーズ「おはなし12か月」
現代を代表する一流童話作家の書きおろし。 物語の楽しさを味わいながら、日本の豊かな季節感にふれることができます。 上質なイラストもたっぷり。低学年から、ひとりで読めます。 巻末の「まめちしき」で、行事の背景についての知識が高まります。
おだんごを食べて、空を見上げよう! さやは、都会でくらす女の子。近所のおばあさん、ねね子さんから、お月見にさそわれて、友達といっしょにねね子さんの家に行きました。ねね子さんのお庭は大きくて、草がおいしげっています。 ススキをかざったあと、真剣な顔になって、「みんなに、ものすごく大きなひみつを、見せることになるんだけど、いい?」という、ねね子さん。なんと、ウサギににた、テンテンという宇宙人が登場しました。ねね子さんの庭にいたというのです。 ススキのそばにおだんごをそなえて、月を見上げるさやたちとテンテン。そこへ、テンテンの仲間の宇宙人が、テンテンを迎えにおりてきました。あいさつをして去っていくテンテンたち。さやたちは、ちょっとさみしいような気持ちで、夜空を見上げるのでした。
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