「うんころもち」って誰なのでしょう。 ニコニコしているこの子がうんころもちなのかな。 となりにはフワフワしているお友だちもいるよ。
そんな二人が乗ってみたのは「うんころれっしゃ」。 ガタン ゴトン ガタン 走っていくと、ニャーニャーニャーのネコちゃんが「のせてください」。 うんころもちは答えます。 「もちろんいいよ」
こんな感じで次から次へとお友だちが乗って一緒に走ります。 ガタン ゴトン ガタン ちょっと変わったお友だちもいるみたいですよ。 そして、最後に待っていたのは・・・!
「あーたのしかった」 絵本とおんなじにフンワリ、ほんのり、楽しい気持ちになって思わずつぶやいちゃいます。 うんころもちのかもし出す、優しくて幸せそうな雰囲気がとっても心地良いのです。 「もちろんいいよ」なんて、みんなを受け入れていくこの子はすごいなって思うけど、そんな彼が大好きなのはやっぱり、ね。
それにしても不思議なこの作品。 作者のえちがわのりゆきさんは、絵や漫画、音楽活動など幅広い活動をされている作家さん。「うんころもち」も実はすでに人気者なのだそうですよ。 ちなみに隣にいるお友だちはけだまちゃん。もともとはネコがはきだした毛玉だったんだとか。 可愛いです・・・。
大人から子どもまで虜にしてしまいそうな一冊。親子でも一緒に読んでみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「ぼくものせて」 もちろんいいよ
ねこちゃんに たぬきくん、 おならくんまで、
楽しいなかまたちをたくさん乗せて、 うんころもちれっしゃは進みます。
こどもも、おとなも、 みんなのもとへ笑顔をはこぶ、 うんころもちれっしゃへ、 さぁ、お乗りください!
〈うんころもちの自己紹介〉 ぼくのなまえは うんころもち うんこかもちか わからないんだ うまれたまちは うんこロンドン うんこロンリーだから たびをしてるんだ よろしくね
うんころもち・・・。うんこか、おもちか、分からない。お友達は毛玉ちゃん・・・。きちんと、猫が吐き出したものと、説明付き・・・。
これだけで、楽しそうと思いません??。
ロンリーが好きな「うんころもち君」は、けだまちゃんと共に旅をしています。
とある場所で列車を見つけ、乗り込みます。
ガタン・ゴトン。進みだすと鳴き声が・・・。
最初は、「ニャー、ニャー」。次は「ぽこん、ぽこん」。またまた「ちゅん、ちゅん」。
次々に、お友達が乗ってきます。(鳴き声の次のページは、きちんと誰の鳴き声か、分かります。)
最後は、「ぷ〜、ぷ〜」(笑)。おならちゃんまで、乗ってくる楽しい列車。最後に、お母さんたちが居る場所へ、到着します。
鳴き声のページで、誰が来たのかを想像し、最後にどこへ到着するのかを考え、お母さん達の絵を見て、誰が誰のお母さんか?を当てる。
一冊の絵本で、沢山の遊び方ができ、優しい絵を見て癒される。
一石二鳥以上に楽しめる、素敵な絵本です。
男の子には、うんころもち君の名前や、おならちゃんが出てくるだけで、大うけしますよね(笑) (子ガメままさん 30代・ママ 男の子7歳)
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