メッセージ
「詰将棋って聞いたことがあるけど、ルールがよくわからない」 「詰将棋って、ふつうの将棋とちがうの? 詰めってなに?」 こどもさんや初心者の人から、このような疑問の声をよく耳にします。たしかに詰将棋だけのルールもあるので、少しとまどうかもしれません。興味があってもなんとなくむずかしそうに感じて、今までやらなかったという人もいるかもしれません。そんなみなさんに向けて、新しい詰将棋の本をつくりました。 本書では、いきなり詰将棋を解くのではなく、さきに本将棋の基本ルールを説明します。それをもとに詰将棋ならではのルールを1からわかりやすく解説しています。詰将棋は本将棋を土台にしてつくられていますので、駒の動かし方などの基本的なルールは同じですがちがうところもあります。ですので、ぜひ本書で本将棋と詰将棋のちがいをしっかりと学んでください。それが詰将棋というゲームを楽しむ第一歩になります。 つぎに詰将棋ならではのルールをおぼえたら、さっそく詰将棋の問題にチャレンジしてみましょう! 本書では1手詰め、3手詰め、5手詰めの問題が載っており、それぞれむずかしさがちがいます。 もう1つ、大切なことをお伝えしておきます。詰将棋は、本将棋の実力アップにとても役立つことです。理由は2つあります。 1つ目は、玉を詰ますことが上手になるからです。詰将棋は、「詰め」に限定したパズルゲーム。ですから問題を解けば解くほど、玉を詰ますテクニックが身につきます。この「玉を詰ます力」が、本将棋の終盤戦でたのもしい武器となります。 2つ目は、読む力が上がるからです。読む力とは「自分が指す、すると相手がこう指す、それには自分はこう指す」といったように、さきの展開を正しくかんがえる力のことです。本将棋でも、相手の指し手を読むことはとても大事です。詰将棋は手を読む練習としてピッタリのゲームといえます。 もちろん、詰将棋はかんがえて解くこと自体も楽しいものです。なかなか解けない問題がようやく解けたときの達成感やよろこびは、ほかのゲームではなかなか味わえません。本書をとおして詰将棋の楽しさを知っていただければ幸いです。
棋士 羽生 善治
将棋をはじめて半年で、
へたくそなお父さんにも勝てるようになった息子(小1)。
いつも私が相手してやれるわけでもないので、詰将棋をやらせてみようと思いました。
この本は、まず、本将棋のルールを丁寧に解説しています。
思うのですが、詰将棋をはじめようとする人は、将棋はもうすでにある程度やっている人ではないでしょうか。
ここは、そんなに丁寧に解説する必要はないのではと思います。
そして、初級者にはまず、一手詰。
でも、そんなに多くなく、一日で終えてしまいました。
3手詰はまだ難しく、私が横にいて、少しヒントを出したりしないといけない。
一人でやってほしかったのに。
5手詰なんてもってのほか。
私もまともにヒントを出せないというか、時間をとられて話にならない。
というわけで、ほんとの初心者から中級者まで、
幅広い層に向けています。
まず、初級者は、一手詰専門の本を購入するのがよいと思う。
一手詰をとことんやってから、三手詰をやらせたいです。 (Tamiさん 40代・ママ 男の子6歳)
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