ある日、じいはかわいがっている犬を連れて山へ行きました。犬が「ここほれ、わんわん」というので、ほってみると、中から小判がざっくざく。そこへとなりのばあが来て……。
犬が殺されてしまう場面もあるのですが、絵が全体的にやさしいタッチで、きれいなので、いやな気分になることなく読めます。
枯れ木が何本かあり、灰のかかった部分だけに花が咲くところがよく状況を表しています。
枯れ木に花が咲くシーンで喜ぶお殿様や家来の表情と、隣の意地悪な爺さんの灰が目に入ってしまった表情の対比がよく表現されていると思います。
なかなか昔話で小さいサイズで内容もしっかりとした絵本がなかったので、この絵本はおすすめです。 (カーニバルーンさん 20代・ママ 男の子4歳)
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