入園・入学など、新生活が始まるこの季節をいろどってくれるのは、満開の桜の木。
日本の風景にも良くなじみ、昔から象徴的な存在でもありますよね。一年の内のほんのひと時、華やかに咲きみだれ、あっという間に散っていきます。絵本の中でも、暖かく気持ちのよい春のお花見場面や、時代劇の名脇役など大活躍をしています。また桜の木と共に生まれる感動のお話もあります。花びらに乗せたそれぞれのストーリーを味わいながら、桜の季節を楽しんでくださいね。
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桜が咲きはじめると、道行く人々は足をとめ、その数日間は花に心を寄せます。天気に一喜一憂し、そわそわしながら満開になっていく桜を心待ちにするのはどうしてなのでしょう。
はるきたよ はるきたよ ひらひらと春風に舞う花びらに、最初に気づいたのはテントウムシ。うれしくなって、川面に浮かぶ桜のふねに乗り、山の仲間たちに春を知らせに行きます。
春が近づくと、誰もが待ち遠しくなる“桜”。その桜の花びらが、子どもの手のひらに舞い落ちてきました。ほわ ほわ、ふわん、ふるるる、ほろろん…。風に吹かれた花びらを子どもが追いかけていきます。
りすさんがバス停で待っていると、おはなみバスがやってきました。運転手はくまさんです。「さくらやまにいきますか?」「いきますよ。おのりください」うさぎさん、たぬきさんもお花見弁当を作ってのってきました。
お花見といえば桜ですが、そのあとは…葉桜になったかと思うと、葉陰に小さなサクランボ、夏には虫でおおにぎわい…。1本の桜の木の1年のドラマです。長年の観察にもとづく精緻な絵とリズム感のある文が、桜の生命の営みと輝きを感動的に伝えます。
北国にある桜の木は、今年もつぼみをつけ、ふくらませ、じっくり開花の準備をします。自分の咲く日は自分で決める、さくらちゃん。まわりが温かく見守ります。
一本の桜の木をめぐるさまざまな「はじめまして」を、豊かに、たからかにかきあげたおおらかな絵本。
ふたりの女の子が、神社の境内でかくれんぼをしています。「もう、いいかい?」「まぁだだよー」地上には、満開の桜。空には、舞うとんびの鳴き声。あたたかな春のひざしの中で時がとまったような、ふしぎな時間がながれます。
桜が咲いて、くまちゃん達は、お花見に出かけたよ。おべんとうを食べたり、たこあげして、ふわーり、風にのって遊んだよ。くまちゃんたちの最高に楽しい一日です。
風情のある絵本が並ぶ中、こんなはちゃめちゃなお花見はいかがでしょう。お花見大好きなだるまのタカサキさん、ブルトンとアンドレを誘って高崎山へ。ところが高崎山は大混雑!読んで楽しい花見です。
「おばけ長屋」に朝がきました。今日はみんなで花見です。あねさんのつまびく三味線にみんなうっとり。お花も満開です。ところが一転急に雷がごろごろとなりだしました。
さくらもちのさくらこさんは、なぜかごきげんななめ。おやつたちが声をかけても、しらんぷり。さくらこさんのごきげんを直すには、いったいどうしたらよいのでしょう?
園長先生の言葉で、みんなはひと月に1枚ずつ、桜の木の写真をとりました。1年の間に、いろんなことがありましたね。「おたんじょうびはなんかいあった?」「1かい」みんな1年に1つだけ、大きくなります。
「ぼくじぶんのへやがほしい。」じゅうたん1つ持ってお引越し。最後にお友達みんなが遊べるようにと作ったお部屋は何と桜の木の下。お花見しながらティータイム、何て素敵!
あんなに楽しみにしていた幼稚園。だけど、入園式から帰ってきたたまこちゃんは「行きたくない。」と言い出して……。期待と不安が入り混じるこの季節。小さな子ども達にはこの気持ちが整理しきれないのかもしれませんね。桜の木から力をもらうなんて素敵な話です。
どうしてもバレエが上手にならない女の子。ある日バレエシューズが届きます。送り主は「うさぎの靴屋」。心温まるストーリーの中、満開の桜の中で踊るウサギ達と女の子のシーンが圧倒的に美しく心に残ります。
うれしいことがあると、こっそり桜を植えていたじいじ。毎年春になると花を咲かせるさくら山を通して色々な事を教わる孫。「なんも、なんも。」と言葉少なに会話する二人ですが、画面中に咲き乱れる満開の桜を見ていると二人のそれぞれの強い想いが胸にせまってきます。
まだ山が枯れ木におおわれる春の手前、林の中の尾根道を歩いていたわたしは、のぞきこんだ谷を見ておどろきました。そこだけが満開の桜にうめつくされていたのです…
「みんな!! しゅぎょうを するのじゃ!お山の雪もとけて、春の花が さきはじめておる」歯ぬき師のしかい。軽業師のそうべえ。医者のちくあん。「じごくのそうべえ」シリーズおなじみの3人を連れて、山伏のふっかいが向かった先は……。
ある日、はたらきもののばあさまが、川で箱に入った子犬をひろいます。ふたりは、子犬にシロと名前をつけ、たいせつにたいせつに育てました。やさしい心が満開の桜を咲かせる、美しいお話です。
文:
石崎 洋司 絵:
松成 真理子 出版社:
講談社 税込価格: ¥1,430 発行日:2012年02月23日 ISBN:9784061325005
作・絵:
松成 真理子 出版社:
白泉社 税込価格: ¥1,430 発行日:2005年03月 ISBN:9784592761051
作・絵:
川浦 良枝 出版社:
白泉社 税込価格: ¥1,540 発行日:2002年 ISBN:9784592760962
作・絵:
木葉井 悦子 出版社:
瑞雲舎 税込価格: ¥1,870 発行日:2022年03月30日 ISBN:9784907613402
作・絵:
にしむら あつこ 出版社:
福音館書店 税込価格: ¥1,100 発行日:2007年02月 ISBN:9784834022414
著:
新井 洋行 出版社:
アルファポリス 税込価格: ¥1,210 発行日:2020年02月22日 ISBN:9784434270505
作・絵:
村上 康成 出版社:
ひかりのくに 税込価格: ¥1,320 発行日:2002年02月 ISBN:9784564006739
作:
ただのぶこ 出版社:
中央公論新社 税込価格: ¥1,650 発行日:2023年11月10日 ISBN:9784120057076
作・絵:
近藤 薫美子 出版社:
偕成社 税込価格: ¥1,760 発行日:2014年02月03日 ISBN:9784033323206
作・絵:
木葉井 悦子 出版社:
ビリケン出版 税込価格: ¥1,760 発行日:2004年04月 ISBN:9784939029325
作:
最上 一平 絵:
町田尚子 出版社:
岩崎書店 税込価格: ¥1,760 発行日:2018年03月31日 ISBN:9784265081554