♪ぼくは おいしい おべんとう なかみが たっぷり つまってる だれに たべて もらおかな?
こんな歌声が聞こえてきたら・・・? しかもいいにおいといっしょに。 もちろん飛び出していっちゃいますよね! 青いふたのかわいいおべんとくんが散歩していると、つぎつぎ森の動物たちがあらわれるしかけ絵本です。
まずはうさぎさん。「くんくん とってもいいにおい!」 ぴょこんと顔をだしたうさぎさんは、おべんとくんに「おべんと どうぞ すきなの どうぞ。」 ぱかりとふたをはずしてもらって大喜び。たまごやきをぱっくん。 おむすび、ウィンナー、たまごやき、ブロッコリー。どれもおいしそうだから、選ぶのに迷っちゃう。 しまりす兄弟、小鳥さんたちが選んでおべんとくんの中身はへっていきます。 そのとき森の奥からどすんどすんと足音が響いてきて・・・?
作者があとがきでこんなふうに書いています。 「見慣れたおかずでも、お弁当箱に詰めると、特別のごちそうに見えるのはどうしてでしょう?」 そうそう、お弁当って魔法みたいですよね。 森の動物たちのように、一つのお弁当をわけあって、いっしょに食べたら魔法はさらにパワーアップ! みんな大好きなお弁当。お子さんといっしょに「どれにする?」なんて選びながら、しかけ絵本を楽しんでくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
<しかけ+食べ物の魅力いっぱいの絵本>おべんとくんが歌いながら森にやってくると、「くんくん とってもいいにおい!」しげみの向こうから声がして、うさぎさんが顔をだしました。うさぎさんはおいしいそうに、おべんとくんに入っていた卵焼きを食べました。りすや小鳥もやってきて、ウィンナーやおにぎりを食べました。そのとき、森の奥からどすんどすんと音を響かせてやってきたのは、大きなくま。もう、小さなブロッコリーしか残っていません。大丈夫!? おべんとくん!!
あとがきにもありましたが、いつものおかずが小さな箱に詰められるだけで、なぜか特別なモノに変身!お弁当箱ってほんと魔法の箱です。
そんなウキウキお弁当を、みんなで分け合えば、美味しさ倍増!
かわいいどうぶつ達と、ちょっとした仕掛けで、ウキウキ感がさらにUP!!
お弁当って、いくつになっても特別なモノ。
年齢に関係なく楽しめる一冊だと思います♪ (しゅうくりぃむさん 40代・ママ 女の子8歳)
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