「この花、わたしだけではそだてることができないの。」 とつぜんあらわれた女の子から手わたされた花束。 「そだててって、いわれても……。」 花の世話をするうちに、男の子は、あることに気づきます。
愛にあふれた、春のものがたり。
『うみいろのバケツ』、『きんいろのあめ』、『しろいおくりもの』と、
夏、秋、冬の次は春バージョンです。
町はずれの花畑で花を育てている男の子のところへ、
ある早春の頃、女の子がやってくるのです。
男の子を「世界で一番の花づくりさん」と呼ぶ、その女の子は、
花束を育ててほしいと頼むのです。
10日後に受け取ると言って去って行った女の子。
男の子は戸惑いながらも仕方なく、世話をしますが、花はしおれるばかり。
ところが、男の子はあることに気づくのですね。
あの女の子のことを想うと、花が元気になるのです!
男の子の想いが、バラ色の花を次々と咲かせ、ついには森になってしまうのです。
そして、約束の日、女の子がやってきて…。
それはそれは素敵なラストです。
恋人にプレゼントしてあげるのもいい絵本かもしれませんね。 (レイラさん 40代・ママ 男の子20歳、男の子18歳)
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