「しょうてんがいはふしぎどおり」 みんなの声

本当にありそうな、ちょっと不思議なお話です。

良い意味で、曖昧に描かれているので
読む人によって、解釈が異なるかもしれません。

親しみのわくイラストが　物語とぴったり合っていて、穏やかな気持ちで読み終えることができました。

よく知っている場所でも、見かたを変えればすごく素敵なものが見えるかもしれないですね。

味わい深い版画の表紙に魅せられて、ページをめくると、息子の大好きなタヌキの置物が描かれていて、息子はすぐにこの本を読み始めました。

お話はちょっと不思議な内容で、おばあちゃんと商店街を歩いていると、おばあちゃんが若返ってしまいます。
タヌキの置物はおじちゃんに化けるし、お稲荷さんも人間に化けて、お揚げを買いに来るしで、なんとも不思議な商店街が描かれていました。

息子には、なんでおばあちゃんが若返ったのかわからず、「？」マークが頭についているような顔をしていました。

商店街は現代ではあまり見なくなってしまったので、今の子はここでお買い物をするという概念がない子も多いかもしれません。娘も商店街が身近な場所ではなく、旅行などでおみやげを買う場所…みたいな感覚だったようです。
不思議なことばかり起きる商店街。古き良き風景の中で、本当にそんなことが起こってしまうかもしれないなと思わせてくれます。レトロなイラストがなんともいえない味を醸し出していますね。

私は昔から商店街が大好きです。小学生時代、いつも近くの商店街で遊んでいました。それだけにこの本は興味深く、読ませて頂きました。これはとても面白くて、ホットな気持ちにさせてくれます。私はこのミステリアスな商店街が大好きになりました。ひじょうに奥の深い、素晴らしいお話だと思います。

「そばやのまねきねこ」で村田エミコさんの描く商店街の魅力にはまりました。
今作は内田麟太郎さんの文で、タイトル通りちょっと不思議なお話。
異次元の世界が覗けるけど、それはおばあちゃんと一緒に行くことが条件なのかな？
表紙から裏表紙、カバー袖まで続く商店街がとても魅力的です。
私自身子供の頃から同じ街に暮らしていますが、多くのお店が様変わりしました。
昔から続いているお店はあったかしらと考えたら、その中には息子や娘のお気に入りのお店もあり、少しうれしくなりました。

おばあちゃんと歩くと不思議なことが起こる商店街。
そこは、昭和レトロな街並みが並ぶ商店街
子どもの頃に見たような景色に懐かしくなります。
でも、子どもたちにとっては新鮮かも知れませんね。
版画で描かれたイラストがより、懐かしさを醸し出しています。
ちょっと不思議なお話しに、子どもたちの想像は広がるかも知れませんね。

3歳の息子に図書館で借りてきました。

不思議な町
ちょっと怖いろこともあったり
クスっと笑える場面があったり
たぬきさんのとっくり反対にはびっくり
よく子どもって見てるんだな〜と思いました。
きつねが集まっているのも面白う
みんな仲良しな町に住んでみたいですね〜

全ページお試し読みで読みました。
解釈のしかたは色々かなと思います。
私の場合は、砂時計って砂漠みたいねえ、とか　本屋さんには本の虫が集まるのよ。なんて言うおばあちゃんの声が聞こえてきそうです。
そこから、女の子の空想が膨らんで、、、
それから本当に不思議なこと、おばあちゃんとこどもにしか見えないものもあるんですよ。
版画で、昔からある商店街のあたたかい雰囲気も感じられます。

タイムスリップしたような、いやいや、きつねがあちこち化けているような、何だか不思議な感覚になりました。
商店街がとってもわくわくしそうな場所に思えてきました。

木版画の絵からもあたたかさが伝わってきて、不思議な世界に連れて行ってくれる素敵な絵本です。

一人読みができるなら、子どもが一人で読むのにも楽しめそうな絵本だなと思いました。

色とりどりの版画は見ているだけで心がウキウキしますね。時計屋さんのロゴが地味にデフォルメされているのが芸が細かいなと思いました。最近このような商店街も減ってきましたので、こういった商店街の存在は貴重ですよね。