女の子が主人公なのかと思いきや、この絵本の主人公は「花」です。
花っていうと、きれいで、人の気持ちをなごやかにしてくれる、静かな生き物ですが...
このガブリエリイザちゃんは、ちょっと違う。だって、食虫植物だから。
しかも、食べるのは「虫」だけじゃないんです。
「花がお肉を好物だとは思ってもみないでしょうが、そんなのだってあるんです。」
の文章で始まるこの絵本。
たしかに、このガブリエルザちゃんは最強です。
なんだって食べちゃう。お手伝いさんのおしりにくいつき、犬のしっぽは食いちぎり...どろぼうなんてほとんど丸飲みです。
これって、書きようによってはかなり怖い話だと思うんだけど、ガブリエルザちゃんはいつもニコニコ。そして人気者。
動物以上に動きのある植物。こんなお話はちょっとありません。
H・A・レイさんのお話は、文章が多い印象がありますが、これは、文も短め。とても読みやすいです。