せつないです。
突然お母さんがいなくなってしまってふさぎ込むトニー。
トニーを何とかして元気付けたいピッチ。
二人の友情、突然の悲しみ、母への想い・・・。
美しいブルーが胸に迫ります。
読み終わったあと、娘は特に何も言わなかったのですが、翌日にぽつりと「お母さん、私が生きている間はお母さんも生きていてね」とつぶやきました。
お友達への思いやりや、悲しみを乗り越える大切さなど、娘に知ってもらいたいテーマのある絵本でしたが、正直なところ、まだ娘には少し早かったかなと思います。
幼少期には一番身近な存在である母親を亡くしてしまうというのは、小さい子にはあまりにショッキングなできごとです。いたずらに恐怖心を植えつけてしまう恐れもあるので、慎重に時期を選んで読んであげるべき絵本だと感じました。
井川さんの絵はとても気に入ったので、ほかの作品を読んでみたいです。