3歳の娘、8歳の息子と読みました。
子供たちのパパはネパール人。
大好きなパパの国、パパの故郷の街で大地震が起きて3日。
たくさんの建物が倒壊していった様子、
がれきになった街の映像がニュースで流れ、
我々大人も、大変なショックを受けました。
この絵本は東日本大震災の後に、
作者のすぎやまさんの復興への思いが込められ、
出版された一冊だそうです。
なにもかもがなくなってしまった街から、
また家が生まれ、
商店が生まれ、学校が、病院が、警察が、
街が作り出されていく様子が、
そして前を向いていくエネルギーが、とてもよく伝わってきて、
涙が出そうになりました。
災害には勝てない人間は弱い。
でも、どんなときにも、また立ち直る力があるのもまた人間。
そんな人間の強さを、ひしひしと感じる力強く暖かい一冊です。
私たち家族にとっても母国のネパールが大変な今、
私たちに何ができるか。
被災地のみなさんの立ち上がっていく力強さを
何かの形ですこしでも力になれたら。
心の底からそう思わされた一冊です。