モダンな絵がおしゃれな絵本です。
ヤング・フランクと、オールド・フランクは建築家。でも、二人の感性や考えは違います。ヤング・フランクは、おじいちゃんであるオールド・フランクに あれこれ意見されているうちに、建築家でいたいのかどうか、わからなくなってしまいました。そこで、二人は、本物の建築家の作品を見るために、美術館(ニューヨーク近代美術館)へ行ったのですが・・・。
「わしがまちがっていたようだ」と率直にいうオールド・フランクにたいへん好感を持ちました。頭が柔らかいですね。そして、「ちょっぴり若く、少し賢くなった気がした」ということですから、お年を召されていても、これから まだまだ成長していくことができるでしょう。素晴らしい!ここで、見返しに書かれていたフランク・ロイド・ライトの言葉「若さというのは、状況によるものではなく、その人の資質である」という言葉に納得です。
建築って、最初の一歩は、積み木遊びから? 部屋いっぱいに広がる、さまざまに積み上げられたもの。そこから何かが始まるようで、これからのヤング・フランクの活躍が楽しみだと思いました。
(この絵本には、5人のフランクが関係しています。登場人物のフランクが二人。美術館の作品を作っているフランクが二人。そして、作者もフランク。)