「ピノキオ」 みんなの声

ピノキオを読んだのは少年時代です。とても興味深いお話だったのを覚えています。そしてピノキオのイメージがいつまでも心に焼きついて離れませんでした。あれから何十年もの歳月が流れました。最近、ピノキオをあらためて読むと、空想と機知にあふれた、素晴らしいお話だと思いました。これは様々な教訓が宝石のように散りばめられていると思います。

イタリアの古い児童文学であるピノッキオ。
木でできたお人形だし、初めて見るものばかりで、すぐだまされたりするのはしようがないかなと思いますが、ピノッキオを作って、とても愛しているジェベットが、かわいそうだなといつも思っていました。
昔のは、ちょっとこわかったりしますが、
この絵本を、斎藤洋さんが、味付けをして、わかりやすく、簡潔にまとめられているように思いました。
絵もかわいいですし、明るい感じがします。

うちの子も私も「ピノキオ」と言ったら、ディズニーのものしか知らなかったので、鯨がサメになったり、ちょっとちょっと違っているのにちょっとびっくりしました。でもうちの子はクジラに食われるより、サメに食われた方が怖い感じがしていい！！と言って気に入っていました。

笑ったり話をしたりする丸太があったりしたら、ちょっと不気味な光景のような気がするのですが、その丸太から人形を作り出したジェペットじいさんは達人だと思います。
昔に読んだ『ピノキオ』とはどこか違う感じがするのですが、面白く読みました。
ピノキオの顔の模様が、ちょっとしわにも見えてしまうのが、ご愛嬌でしょうか。