角野さんが国際アンデルセン賞受賞ということで、
前から気になっていたこの本を読んでみました。
巻頭の鼎談からもうドキドキわくわくでした。富安陽子さんと高楼方子さんと角野栄子さんが幼年童話について語られているからです。なんて豪華。お話を聞きたいと思っていた三人が集われているなんて。
ということで、出だしから心を掴まれたまま、最後まで一気読みしてしまいました。
私が特におもしろかったのは、各鼎談に必ず入る「自己紹介三つ どれがほんと?」でした。どの鼎談に参加された方々も、ユニークでそのお話からもそのお人柄が垣間見えました。
角野さんの「『あらかじめ』じゃない、パッと出てくるところから、すごくおもしろいものが、意外とほんとうのところが出てくるんじゃないかと思ってるの」という言葉になるほどなぁと。予定調和ではないルーティンでもないおもしろさって、普段私が子どもたちと接する時や、子どもの本を読んだ時に感じることでもあると、自分がなぜいまだに子どもの本を読むのか少しわかった気がしました。