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うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの

うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの (小学館集英社プロダクション)

お子さまの塗ったぬりえが、アニメーションになる!フランス生まれの画期的なぬりえシリーズ!

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新装版 ゆきがやんだら(Gakken)

一面真っ白の雪景色で、心が温まる親子のおはなし

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こんこんさまにさしあげそうろう」 みんなの声

こんこんさまにさしあげそうろう 作:森 はな
絵:梶山 俊夫
出版社:PHP研究所 PHP研究所の特集ページがあります!
税込価格:\1,282
発行日:1982年
ISBN:9784569586007
評価スコア 4.71
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みんなの声 総数 20
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  • 昔の人の知恵を見直してみる

    「のせぎょう」という、えさが最も乏しくなる大寒の夜に、キツネやタヌキなどの山に住む動物に食べるものを施し、動物達が悪さをしないよう考えられた年中行事を題材にした本です。

    何日も雪が降り続いて、食べ物が底をついたキツネの母と子。寒くてお腹がすいた子ギツネは、泣きながらお母さんキツネの胸の中で眠ってしまいます。母親にとって、これほど辛いことはないと思います。母ギツネは村の鳥小屋を襲おうと決心しますが、犬にほえられて断念。池も凍っていて魚も取れない。諦めて母ギツネが穴に戻って見たのは、子ギツネが枯れ葉をくわえ、泣いて眠ってしまった子ギツネの姿。切なすぎます…。

    でも、そんな時、村はずれのお稲荷様から、「こんこんさまにさしあげそうろう」という子供達の声が聞こえてきます。丁度、のせぎょうの日だったのです。母ギツネは「ありがたい」とお稲荷様に手を合わせ、お供え物のあずきめし、あぶらあげ、かわじゃこを持って帰り、子ギツネに食べさせます。母ギツネの目に涙が一杯たまります。私も涙が出てしまいました。

    この本を読んで、最近、民家まで下りてきて畑を荒らし、射殺されるクマ、捕獲される鹿や猿などを思い出しました。昔の人達は、動物達の生を尊重することが自分達の生活を守ることだと判っていたので、こういった行事をしていたのでしょう。

    今、地球温暖化、樹木の伐採など、彼らのえさを取り上げているのは私達人間。自然、野生の動物、人間がどう共存していくのか、改めて考えさせられる一冊でした。

    投稿日:2010/11/03

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    5
  • 生きる厳しさと、人間の知恵

    冬眠の季節だけど、空腹を訴える子ギツネ。
    子を思う母ギツネが、冬の山中を駆け回る姿、村に出かけて犬の鳴き声に追われる姿、生きることの厳しさが伝わってきます。
    そんなときに聞こえてきた「のせぎょう」の掛け声。
    「こんこんさまにさしあげそうろう」の声で、母ギツネはお供物にありつけました。
    キツネの害から村を守る祈りの中に、生き物たちと人間の共存の風習を見ました。
    農作物の被害を考えるとき、動物たちとの共存、彼らも生きているのだと感じます。

    特に今年は猛暑のため、本来は山奥で生息しているはずの、クマ、イノシシ、シカがあまり育ちの良くない果実や畑を求めて村や町中にまであらわれています。
    自然被害かもしれないけど、環境破壊と人間たちが自分たちの都合で動物たちへの思いやりを失ってきたせいかもしれません。

    この話のように、梶山さんの絵のようにゆったりと包容力のある気持ちって大切だと思いました。

    投稿日:2010/10/31

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  • 思いやりのお話

    このお話は、一番寒い冬の日に、村の子供たちが、キツネが食べ物が取れなくて悪さをしないようにお供え物をしに行くお話でした。お互いの事を考えたとっても素敵な方法だな〜って子供と私は感心していました!!最近熊とかが下りてきて問題になっていますが、この絵本を読んでこんな素敵な解決策があるんじゃないかな〜って思いました。

    投稿日:2015/09/09

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  • 捕まったら大変。早く帰れ〜

     これからの季節、おふとんの中でおやすみの前に読んであげてはいかがでしょうか。
     雪が何日も降り続いて、山も畑も真っ白。
     キツネの巣穴の中で、寒くておなかを空かした子ギツネと母ギツネ。
     子を思う母ギツネが、必死で食べ物をさがします。
     幾日も幾日も。
     『次のページで、食べ物が見つかりますように』と祈りながら読みました。
     子ギツネが衰弱してく様子に「しんじゃうよ。」と、息子。
     母ギツネが、食べ物が豊富な季節を思出しているシーンは泣けます。
     “のせぎょう”の太鼓の音に母ギツネが近づいていくシーンでは、「おかあさんが、人間に捕まったら大変。早く帰れ〜」と、興奮気味の息子。
     最後の子守歌もジーンときます。
     タイトルの生きたお話でした。
     読み終わって、「おふとんはあったかいね〜」と満足げな様子でした。
     絵が、『ごろはちだいみょうじん』の梶山先生で、雪景色の寒々しい山でのキツネ親子の温かいお話にピッタリでした。
     4歳の頃の思い出の一冊です。

    投稿日:2009/11/16

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    1
  • 冬場に食べ物を探し回る母狐のお話。

    1982年刊行。2012年時点で、代34刷発行。

    個人的に思い入れの深い一冊。
    小学校2年生の時、「学校の図書室のつかいかた」の授業があった。一人一冊、本を読んで感想を書く(発表する)という内容だった。私はこの本を選んで読んだが、時間内に読み切れなかったことを今でも覚えている。

    中年になってからふと思い立ち、読んでみた。
    ロングセラー絵本になっていて、ビックリした。
    お話の内容は、飢えた母狐が、子ぎつねに食べ物を与えるために冬の野山を探し回り、人里にまで降りてくる。
    しかしとうとう食べ物が見つからず、途方に暮れている時に、「のせぎょう」という行事でお稲荷様に捧げられたお供え物を得ることができ、親子の狐は助かる、という内容。

    そんなハードな内容だったとは思わなかった。
    当時はどんな気持ちで読んでいたのだろうか。
    大人になってから読むと、自然の厳しさや、人々の温かさ、里山での生活についてなど、いろいろと思うところがある。
    小学生の時分ではわからなかっただろうなあ。

    大胆な絵がユーモラスではあるが、なかなかしんどい内容で、印象に残った。
    野生動物も人間も、幸せに共存して欲しい。

    投稿日:2024/05/17

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  • 野施行

    ずっと気になっていた作品です。
    『じろはったん』という児童書で有名な、森はなさんの作品。
    野施行という風習を織り込んだおはなしです。
    寒中、食べ物に困ったキツネからの被害を防ぐために、
    油揚げなどの食べ物を供える風習を、
    キツネの親子の視点から紡ぎます。
    雪が続いたある日、お腹を空かせた子ギツネの様子が切ないです。
    必死で食べ物を探すかあさんギツネの姿も痛々しいです。
    民家からニワトリを、というくだりでドキッとしますが、
    そう、生きていくためなんですね。
    そんな中、救われたのが、大寒の晩の野施行。
    人間にとっては、被害対策でしょうが、その心根にほっこりです。
    まさに、共存の心。
    ずっと伝えられてきた風習、小学生くらいから、しっかりと受け止めてほしいです。

    投稿日:2021/01/11

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  • 人と動物が共存するということ

    • ぼんぬさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子4歳

    寒い冬の日。雪に閉ざされた山の中で食べ物がなくおなかをすかせたキツネの親子。そこへ「野施行」という、村を荒らされないようにお稲荷様にお供えをする行事の子供達の声が。大寒の晩に行われるという行事に救われるキツネのお話。子ども達のかけ声「こんこんさまにさしあげそうろう」が気に入った娘です。様々なメッセージが込められた絵本です。成長と共に、気づき、理解できること、またこの絵本から感じることは変わってくると思います。また、このお話を読んであげたいと思いました。

    投稿日:2020/09/13

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  • お腹を空かせたこぎつねの話

    寒くて中々えさが見つからない冬の日、こんこんさまにさしあげそうろうとたいこの音が聞こえてきます。何日も腹を空かせた状態だったので、天の恵みです。春を待ちわびる人間界と共存する動物の絵本です。母の愛を感じることができます。

    投稿日:2020/08/31

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  • せつなかった

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 男の子6歳、男の子3歳

    のせぎょう(野施行)
    貧窮者や難民に食物を施す風習があったのを
    寒中餌の乏しくなった野の獣などに及ぼしたもの。

    この言葉を初めて聞きました。
    昔の人の知恵って素晴らしいですね。
    しかも、こんな風に動物たちがおなかをすかせていると
    絵本で読めると、イメージもしやすくわかりやすいですね。

    寒くなってきて、子ぎつねを思うお母さんのもどかしさ。
    せつなかったです。
    下手にあげたらもしかしたら更なる被害もあるかもしれませんが、
    獣たちのために何かしてあげたくなりました。

    投稿日:2019/01/21

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  • 絵本で知った昔の風習

    絵本にっぽん大賞。

    私はこの絵本ではじめて、のせぎょう、という風習があることを知りました。

    冬一番寒い大寒のころに、キツネが山をおりて鶏等を食べないようにお供えにあずきめしやあぶらあげ、かわじゃこをあげるというのです。

    この絵本はそののせぎょうのおかげで助かったキツネの親子の物語です。

    おなかをすかせた子供のために駆け回る母狐に、やはりほろりとさせられる絵本でした。

    投稿日:2017/03/01

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