「ぐりとぐら」のずっと後に出版されたお話かな?と、思っていたのですが、意外にも1966年の発行で、「ぐりとぐら」からたった3年しか経っていなかったんですね。ぐりとぐらのおうちも、サンタさんのオーバーも、クリスマスケーキも、とってもおしゃれで、40年も前に描かれたものとは思えませんでした。それに、クリスマスの歴史が浅い日本で、こんなに素敵なクリスマスのお話が60年代に出版されていたことにも感動しました。
ひらがなが読めるようになった娘は、ぐりたちが足跡を追って1軒の家の前にたどり着いたとき、私が本文を読む前に、ドアの上に書かれた文字から、「ぐりとぐら」の家とわかり、また、クリスマスケーキの「おめでとう」の文字も読めて、誇らしそうでした。そして、「ぐりとぐら」のお話と同じように、動物たちが集まってきて、みんなでケーキを食べる場面では、1匹1匹の動物が、どんな表情で、どんなふうに食べているかを、毎回楽しそうに話しています。