「クリコ」 みんなの声

『オニじゃないよおにぎりだよ』や『まないたにりょうりをあげないこと』など、シゲタサヤカさんのナンセンスで楽しい絵本が大好きなので、こちらを読むのも楽しみでした。
クリスマスのごちそうとケーキを囲む家族。突然ケーキから声がします。
食べようと思っていたケーキと過ごすことになった一家の物語。二度も三度も裏切られる予想外の展開に、振り回されっぱなしでした。

『カレーはあとのおたのしみ』や『オニじゃないよおにぎりだよ』で有名なシゲタサヤカさんの絵本だったので手にとりました。
とにかく子供がシゲタサヤカさんの絵本が大好きなので期待して読んでいました！
食べようと思っていたクリスマスケーキが突然喋りだし…！？
クリコの意外な正体や謎のプレゼントなど、今回も子供が楽しんで読めました！

不思議な題名ですが、表紙絵を見て、クリスマスストーリーと気づきます。
でも、作者はシゲタサヤカさん。
一呼吸おいて、慎重にページをめくります。
平和な親子の、いい感じのクリスマスの食卓。
ところが、クリスマスケーキがしゃべった！？
ほら、ね。
お母さんの料理をほめつつ、ごちそうを平らげるケーキ。
そして、言葉巧みに居座り続けるケーキ。
増幅する不安がたまったところで、新たな展開が。
クリコの正体！
なるほど、見事に裏切られました。
長いクリスマスが終わって、これはこれで良き思い出になったようで。
変化球のクリスマスストーリーでした。

シゲタサヤカさんがクリスマス絵本をだしていると知り、わくわくしながら読みました。びっくりするようなお話で、すごい面白いです。ラストまで全く先がみえない展開で、ページをめくるのが楽しかった。こんなクリスマス絵本は初めてです（笑）　大人にもおすすめ。笑えます！　

クリコは一体、何だったのでしょうか。
クリコが現れたことで起こる不思議な出来事の連続に、「何、どういうこと？」と驚くとともにくすくす笑いが止まりませんでした。
「もしも自分の家にクリコが来たらどうしよう？」と想像したくなる、楽しいお話でした。

私はクリスマスが大好きです。昔からクリスマスは大切にしてきたように思います。それだけにこの本は興味深く読ませて頂きました。これはあまりにも面白いお話です。私はクリスマスの雰囲気が大好きで、クリスマスが近づくと、ほんとにワクワクします。けれども毎日がクリスマスだったら、どうしましょうか。毎日がクリスマスだったらクリスマスというよりもクルシミマスになるかもしれませんね。素晴らしい本です！