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走れメロス」 みんなの声

走れメロス 作:太宰 治
絵:とだ こうしろう
出版社:戸田デザイン研究室 戸田デザイン研究室の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:1984年
ISBN:9784924710191
評価スコア 4.6
評価ランキング 4,505
みんなの声 総数 4
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  • 太宰治の味わいはこれ

    短縮版の『走れメロス』を読んだ後、やはり気になってしまった戸田幸四郎版を読んでみました。
    こちらは、太宰治の原作が主で戸田さんがそれに絵を添えています。だから、話は原作のことになるのですが、これは子どもにとって良い絵本かもしれません。
    文体は古いままですが、用語の説明が付されているので言葉の意味をおさえながら読み進むことができます。多少違和感のある文章も、名作を読んでいく上での味わいだと感じます。

    戸田さんの絵は、文章を壊すことなくメロスや物語の背景を絵にして、あくまでわき役に徹しています。
    声に出して読む本ではないかもしれませんが、メロスのイメージが独り歩きすることなく表現されていて好ましく思いました。

    投稿日:2010/01/06

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    1
  • 太宰治の有名なお話

    • 押し寿司さん
    • 70代以上
    • じいじ・ばあば
    • 愛知県

    太宰治の有名なお話、「走れメロス」が、また読みたくなったので

    図書館から借りてきました。

    自分を信用して身代わりになってくれた竹馬の友”セリヌンティウ

    スが、メロスを信じて待っていてくれるから、命が尽きても必死で

    走り続ける気持ちが伝わってきます。そんなメロスにも、「途中

    で一度、悪い夢を見た。君がもし私を殴ってくれなかったら、私は

    君と抱擁する資格さえないのだ。殴れ。」と、事実を告白

    したのに感動したし、セリヌンティウスも、正直に、「三日の間、た

    った一度だけ、ちたときみを疑った。生まれて、はじめてきみを

    疑った。」と、お互いなぐりあったのに、感動した私でした。

    素直に相手に正直に話していることに、感動しました。親友に

    信頼される人間にならないといけないなあと思いました。

    投稿日:2019/12/16

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  • さわやかすぎるお話

     「メロスは激怒した」からはじまって
     「勇者は赤面した」で終わるまで、キレのいい文章がここちいいです。
     むずかしい言葉もありますが、意味はつたわってきます。

     メロスが倒れこむ場面は、読んでいるほうも息苦しくなってきます。
    親友同士、最後はなぐりあって仲直りする、さわやかすぎるお話です。

     メロスの気持ちがつたわってくる、力強い絵もよかったです

    投稿日:2014/03/14

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  • 命懸け

    • ガーリャさん
    • 40代
    • ママ
    • 静岡県
    • 女の子8歳、

     学校で詩や俳句、物語の抜粋などの暗唱の課題があり、その中で出会った「走れメロス」の1ページ。
    そのときには、どんな場面なのかも、どのような意味が込められているのかもわからなかったのですが、何かぐっと心に迫ってくるような力強さを感じたようで、「走れ! メロス」と、臨場感あふれる声で暗唱していた娘でした。

     私も、1冊の本として終わりまでしっかりと読んだ記憶がなく、うろ覚えだったので、手に汗握る展開に、娘といっしょにドキドキしながら、自然と読む声にも力が入りました。
    けれど、文章は原文のままで、「邪智暴虐」「竹馬の友」など最初から難しい言葉が続き、一行ごとに説明を加える必要がある言葉が並んでいたため、小3の子にはいくらなんでも難しすぎるだろうと思っていました。
    ところが、娘は私以上に夢中になって身を乗り出し、「次は?次は?」と、どんどん物語の世界に入り込んでいきました。

     そして、娘が暗唱したあの有名な文章へと続いていくのですね・・・。
    「わたしを、待っている人がいるのだ。・・・わたしは、信頼に報いなければならない。いまはただその一事だ。走れ!メロス。」
    本当にここまで来た時には、まるで自分もメロスといっしょに走っているような気持ちになってきます。

     娘も最初は、親友を人質に捧げるなんて信じられない、という気持ちで、
    「えっ、親友なのに、どうして?」と、理解しがたい様子でしたが、ラストの感動をメロスとともに味わい、読み始めとはまるで違う心に変わっていたようでした。
    命を懸ける、とはどういうことなのか、真の友情とは、どういうものなのか・・・普段軽々しい気持ちで使っているそんな言葉に、真の意味を吹き込んでくれる物語です。

    投稿日:2012/05/15

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