ロバート・マックロスキーは、カールデコット賞を2回も受賞しているアメリカの絵本作家。
何と初版は1948年ですから、生誕60年というまさに読み続けられている古典的作品です。
こけももの訳になっていますが、こけももはカウベリーですから、今訳そうとすれば、ブルーベリーということになるでしょう。
お話は、山へこけももを積みにいたサリーと母さん、同時に冬眠のためにこけももを食べにきていたこぐまと母ぐまの子供同士が入れ替わったというもの。
あり得ない話なのだけど、絵本ならではというべき設定でしょう。
人間もくまも、親子であれば子供の音がわかるというのは、成程と思いました。
親子でいることの素晴らしさが伝わってくることでしょう。
文章がとても長いのですが、淡々と読める絵本です。
濃紺の単色使いの絵本なので、色の鮮やかさは求められませんが、その細かい絵のタッチは見事だと思いました。
アメリカの豊かな大自然が多いに感じられる絵本です。