『まつぼっくりのぼうけん』というワッツの絵本がありますが、種は思わぬところまで流されたり飛んだりして、次のすみかを見つけるものです。
その移動距離は私たちが思っているよりももっと遠いものなのかも。
この絵本で出てくるのは、まつぼっくりではなく雑草などですが、秋によく服にくっつくおなもみから始まって、水を流れて行くもの、一旦小鳥のお腹に入って運ばれていくものと様々。
誰も住むことのなくなった実家に週に一度行くたびに、雑草の生い茂るさまや、季節によって生える草の違うことに気づきます。
ああ、雑草はこんな風に力強く自然界の知恵を活かして生息しているのだとこの絵本を見て改めて感じました。
種になってもすべてが芽生えて次の種になっていくものばかりではないでしょうけれど、自然の力というものはすごいものだと思います。