たまたまかもしれませんが、日本で邦訳されているナンシー・タリフの絵本にはこのにわとりの母子がよく登場します。作者がこのキャラクターを気に入っていたのかもしれません。
タイトルでわかる通り、朝の出来事を描いた作品です。
日本の絵本で「おはよう」というタイトルでしたら、まず間違いなく誰かが誰かに「おはよう」と、声をかけているところですが、
この絵本ではそれはなく、
主人公のひよこたちがただひたすら「ピヨピヨ」と農場を駆け回っています。
その行く先々で農場の他の動物たちと出会い、
「ピヨピヨ」「クワックワッ」「メエー」「ゴブルルル」など鳴き声が飛び交っているだけの作品です。
だけ…なのですが、にぎやかな動物たちの鳴き声は、まさしく「朝のおはよう」といった感じで、楽しいです。
特に鳥の鳴き声は日本人が考える鳴き方とは違った音の表記なので、ちょっと驚きました。
小さなお子様から楽しめる作品だと思います。