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ぼくの図書館カード」 みんなの声

ぼくの図書館カード 文:ウイリアム・ミラー
絵:グレゴリー・クリスティー
訳:斉藤 規
出版社:新日本出版社
税込価格:\1,650
発行日:2010年11月30日
ISBN:9784406054102
評価スコア 4.54
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みんなの声 総数 12
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  • 『差別』を理解する一助になるかも

    大人の視点からいけば☆5です。
    小4息子の視点からすれば☆4です。

    久々の寝る前読み聞かせ。
    熱があって寝ころんだ息子には少々重い話かとも思ったが・・・
    黒人が本を読むのが当り前じゃない時代に
    独学で文字を読めるようになった男性のお話。


    リチャード・ライトという人の自伝、
    『ブラックボーイ』の一部分を絵本化らしいです。

    1920年代のアメリカ。
    黒人は公園や運動場と同じく、図書館も利用が禁止されていた。
    主人公である『ぼく』は捨てられた古新聞や破れた本を拾い出して読んでいた

    大人になってメンフィスのメガネ店で働くようになった『ぼく』
    白人だけが持てる『図書館カード』
    カードを貸してくれた同僚のフォークさんが居なければ彼の人生は
    全く違うものとなったんでしょうね。
    (正確にいえば、フォークさんが借りるのを取りに行く体でぼくが借りるのです)


    昔、アメリカでも黒人差別があったのを小4男子は知らなかったようなので
    (これだけメディアに溢れた時代なので何となく知ってると思いこんでいた)
    黒人が本を読んでるだけで笑われるシーンがどうしても理解出来なかったようです。

    平和で平等なサービスが受けられる今からは想像できないが、
    息子的にはオバマさんが大統領になれた位、
    今と昔は違うんだろうねという理解で解決したようです。

    投稿日:2016/11/16

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  •  タイトルと表紙絵から、新日本出版社さんの作品かなと思い手に取り、やっぱりでした。

     アメリカにおける人種差別問題を扱った作品は、絵本の世界でも多いですね。
     私たち親子が読んだものを物語の舞台となった時代から、時系列で並べてみると
     
     1850年代 「ぬすみ聞き」(光村教育図書)
     1860年代 「彼の手は語りつぐ」(あすなろ書房)
             「ぼくが一番望むこと」(新日本出版社)
     1920年代 「ぼくの図書館カード」(新日本出版社)
     1950年代 「わたしのとくべつな場所」(新日本出版社)
             「ローザ」(光村教育図書)
     現代     「ママ、お話読んで」 (新日本出版社)

     あとは今思い出せません。

     さて、この作品も人種差別と図書館のお話でした。
     人生における「出会い」が、いかに貴重なものであるかとあらためて知らされます。
     そして、初めに自分で踏み出す一歩、「行動力」が、人生を変えていく事になることも。
     主人公に差し出してくれたフォークさんの図書館カードは、後の主人公の人生を作ってくれたのです。
     活字を前にして、むさぼるように読書に耽溺する様子に涙が出てしまいます。

     読後、〈あとがき〉を読み衝撃でした。
     「アメリカの息子」(1940年)の著者リチャード・ライトさんの自伝の一部を抜粋して絵本の形にしたものだそうです。

     「アメリカの息子」を読んだのは、もう30年も前の事です。
     人種差別に真っ向から取り組んだ、この黒人文学は、アメリカ文学の中で始めて正当な位置を与えられ、現代の自由と平等のアメリカの礎となった作品です。 
     1960年代後半のアメリカを揺るがせたブラックパワーの運動家たちに大きな影響を与えた作品でもあります。
     
     息子に「アメリカの息子」をいつか渡してやりたいと思います。

    投稿日:2011/02/16

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  • いつの時代にも

    図書館のおすすめコーナーのところに立てかけてあって、
    子供にはまだ難しそうでしたので、自分用として借りてきました。

    1920年代のアメリカ南部では、黒人は公園や運動場と同じように公共図書館の利用が
    禁止されていて、殆どの黒人家庭では貧しくて本など買う余裕などありませんでした。
    主人公の“ぼく”は、母親から字を教わって読めるようになると、活字に渇望し、
    ごみ箱に捨ててある新聞や表紙が切られた本ですら拾って、読み漁っていました。

    17歳になり、本を読みたいという願望が抑えられなくなり、信用が出来そうな白人に
    意を決して、図書カードを借りることを願い出て、幸運にも図書館で本が借りることが
    出来るようになりました。

    “ぼく”は、本を読むことが自由への切符と信じて、夢中で本を読み、
    お金をためて、自由と未来のある北部へと旅立って行きました。
    という話でした。

    この本を手にしたきっかけは、この本の前にちょうどパトシリア・C・
    マキサック作『わたしのとくべつな場所』を読んだばかりで、
    同じく黒人の図書館絡みの本なのかな?と興味をもったからでした。

    その作品のパトシリアの時代から遡ること30年前は、まだ図書館が
    黒人に門戸が開かれていなかったのですね。
    それでも、パトシリアと同じように、本を読むことが知識を広げ
    自由・人間の尊厳を得る手段と信じる人が、いつの時代にもいることを
    改めて感じさせられます。

    そして、いつの時代にも必ず、この本の中に出てくる、図書カードを
    貸してくれた白人フォークさんのような良識のある人がいることを
    嬉しく思います。

    この本自体は、絵も暗い色調で描かれていて、別にストーリーに
    創造性とかそういったものがなく、単に淡々と“ぼく”の本に対する
    熱望だけが回顧録のように書いてあるだけです。

    こういう人たちの思いが、数十年という歳月がかかったかもしれませんが叶って、
    本当によかったと思います。

    投稿日:2011/02/07

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  • 勉強とは?

    この本は「勉強の意味」を知るほんだと思います。
    どんなに貧しく、どんな苦難であっても道は開けていけるのだな〜と思いました。
    本を読むことは、人生の心の糧なんですね〜
    なんて素晴らしい絵本なんでしょうか
    原作の「ブラック・ボーイ」も紹介できる1冊です。

    投稿日:2017/04/01

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  • 信じられない真実

    『本は約束の土地へと導く』
    この言葉が、本の姿を語ってくれています。
    1920年代のアメリカ南部に生きる黒人の子ども、「ぼく」は、本を読みたいという気持ちでいっぱいでした。でも、黒人は、図書館を利用することができませんでした。
    幼い頃から、本に興味を持ち、本を読みたいと思っていても、家庭は貧しく、本を買うことができない。でも、黒人は、図書館を利用することができない。とても信じることのできない現実です。その中でも、なんとか本を読みたいという気持ちが、あることを思いつかせるのです。少ないながらも、理解者がいたというのがせめてもの救いでした。
    本を読むことで、将来の生き方に大きな影響を与えることができることがよくわかりました。

    投稿日:2015/10/07

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  • 本の偉大さ、大切さ

    小4の娘に聞かせたくて借りてきました。

    1960年に亡くなった黒人のリチャードライトというベストセラー作家の
    自伝的物語です。

    まだ、黒人にまともな市民権もなかった時代
    識字はもとより
    本に触れることもままならなかった時に
    「本を読みたい」と願う強い心と
    周囲に流されず自分の考えで物事を判断する理解者がいたことで
    まさに、本の扉を開いていくお話です。

    音読をするお母さんや
    図書カードを貸してくれる白人など
    登場する人たちが素敵で
    読み進めるほどに、
    心に熱いものがわきあがってきます。

    物語は作家として成功する場面は描かれず
    これからを予感させる列車のシーンで終わっていますが
    そこがまた、いい余韻を残してくれます。

    投稿日:2015/02/08

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  • 自伝的絵本

    実在した黒人の小説家の、青年時代を描いたそうです。
    黒人だからという理由で、図書館が使えないこと。
    私は、この本を図書館から借りてきたのですから、図書館の利用禁止は大きな影響になります。

    子供には、同じシリーズの他の作品のほうがピンときたかな。
    やはり「字が読めない」「学校に行けない」に比べれば、「図書館が使えない」は、インパクトが弱かったかもしれません。

    投稿日:2013/11/16

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  • 一度根付いてまった差別は

    『ママ、お話読んで』『むこうがわのあのこ』『かあさんをまつふゆ』
    など、

    新刊に黒人が主人公であるものをよく見かけるようになりました。

    読み聞かせボランティアによる朝の読み聞かせで読める本という視点で出版されているのかもしれませんが、

    一部にはこういう本は、重くてボランティアでは読めないという向きもあります。

    私は自分の息子と読みました。

    オバマ大統領の就任ということも大きかったのではないかと、勝手に推測しています。

    一度根付いてまった差別というのは、制度が変ってもなかなか人の心に浸透していかないというのを

    とてもよく感じます。

    私自身は、リチャード・ライトという作家については何も知らなかったのですが、

    あとがきで実話であることを知りました。

    黒人ではないけれど、奴隷解放を行ったリンカーンも貧しくて本を人から貸してもらって勉強したという記憶があります。

    この主人公は本ではなくて図書カードを借りますが、本と人だけあっても

    両者をつなぐ人もいなければならないように思いました。

    本は別の世界への扉も開いてくれることも改めて感じました。

    大人の感じ方はそれぞれでいいのだと思います。

    次は、子どもにどのようにこの本を手渡していくのかということを考えてみたいです。

    投稿日:2011/03/03

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  • 図書館って何だろう

    カバーの内側に3冊の絵本が紹介されていました。
    『ママ、お話読んで』、『ぼくが一番望むこと』、そして『わたしのとくべつな場所』ですが、すべてを読んできたようです。
    この絵本を含めて共通したことがあります。
    黒人が差別されていた時代、公共機関が使えなかった時代には、文字にあこがれ、本にあこがれ、図書館にあこがれていた黒人の若者たちが描かれていることです。
    そして、それぞれが自分の大きな糧として成長していったことです。
    まとめてしまうと、この絵本についての話が終わってしまいそうですが、改めて思ったことがあります。
    「図書館って何だろう?」

    自分の図書カードが持てない黒人の「ぼく」は白人である職場のフォークさんのカードを借りて、図書館に本を借りに行きます。
    借りた本が、「ぼく」の素晴らしい糧となったのです。
    しかし、図書館では利用者からも職員からも冷たい目で見られ、代理で借りに来たという言い訳に疑いを隠しません。
    図書館がサービス機関だと習ってきた自分にとって、全く逆の管理的な利用者を差別し、見下した図書館を感じました。
    間口を広く開けるのではなく、扉を閉ざして利用者を選別した時代。
    過去の話であっても、これが図書館だとは思いたくないな。

    一方、図書館を利用することにこれほど情熱をもった若者がいたことに対しては喜びを持ちました。
    嘗て、図書館は知識の宝庫としてとても重要な場所でした。
    現代は、図書館に足を運ばなくても情報が得られるようになり、学ぶものたちからは少し距離をおかれてしまったような気がします。
    それはそれで素晴らしいIT社会です。
    しかし、図書館にも存在の意義があるのです。
    少年、若者にとって身近で大切な場所であって欲しい。
    この本を見ながらそう思いました。

    PS:レビューで歴史背景だとか、関連する図書についての紹介を目にするととてもありがたく思います。
    この絵本については特にそう思いました。
    歴史知識を深め、関連図書を読むことで、問題意識を深めていくことは絵本についても可能であると理解しました。

    投稿日:2011/02/22

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  • 図書のありがたさ

    • 事務員さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子6歳、女の子4歳

    いつも子供に読ませる絵本を選ぶのですが
    今回は自分が読むために借りてきました。

    奴隷、人種差別というものの実態は良く分かりません。
    歴史の時間に聞いたのか、テレビでニュースを見たのか、
    映画になったものか、
    私の間口が狭いのでこの分野の情報量は乏しいです。

    この本を読みたかったのは人種差別の虚しさを知りたかったのではなく
    「本がたくさん読める」ことのありがたさを知りたかったからです。
    そしてこの絵本は裏切りませんでした。またそれ以上でした。
    本を得て広がる世界、夢を追う力の源、
    本からもらうパワーと自身のパワーを合わせたら
    人種差別という高い壁をも飛び越えてしまう。
    そんなことを私に考えさせてくれました。

    娘には様子を見ながら適切な時期に勧めてみようと思います。

    投稿日:2011/01/27

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