小学校のお話会で、毎年2年生に共通本として「おれたち、ともだち!」シリーズの中から
1冊選び読んでいます。
「ともだちや」を知っている子がほとんどで、表紙絵を見せるだけで「知ってる、知ってる〜〜〜!
オオカミ大好き〜♪」って歓声があがります。
さて、11作目となる今回の新しいともだち候補はコダヌキくん。
いますよねぇ〜。こういう子。
遊んでいる子どもたちの輪の中に入りたいけれど、なかなか一歩を踏み出せない子。
でも、コダヌキくんにとってのハードルは、“恥ずかしい”とかって言う事じゃなかった。
“怖〜い”オオカミくんでした(笑)。
オオカミくんには気の毒なことに、彼の鋭い牙やら有り余る元気さや大声がコダヌキくんを
臆病にしてしまっていました。
オオカミくんの“とってもとってもwelcome〜♪”な気持ちがなかなか伝わらないんです。
このシリーズを読んでいる子たちは、きっと読みながらオオカミくんのことを「オオカミは
いいやつだから!」って弁護してくれていたんじゃないかしら。
見た目だけで避けられるって悲しいですよね。
オオカミくん本人にはどうすることもできないんですもの。
でもでも、一生懸命コダヌキくんに近づこうと努力するんです。
オオカミくんのこの姿が、けなげで可笑しいけれどちょっとがかわいそうでした。
さてさて、どうなるのかな?って思っていたら、やっぱりオオカミくんの最大の理解者
であるキツネくんがコダヌキくんに寄り添って、・・・。
このあとのオオカミくんの“熱い熱いともだちを求める思い”に13歳の息子と一緒に
泣き笑いでした。
キツネくんを介してオオカミくんの優しさに気づけたコダヌキくんも良かった。
“近づいてみなきゃ素敵なともだちは増えないんだ”って事にも気づけたんじゃないかしら?
読後「僕も初めて『ともだちや』のオオカミを見た時、コダヌキみたいにビビッたよ」って、
息子が笑っていました。