ホフマンの西端100年の記念出版。
はじめて女の孫が生まれた時に作った手作りの絵本の初の出版。
『赤ずきん』は誰もが知っているお話ですが、グリム童話については、文章に絵に作品集編集にと、こだわり続けたホフマンにして唸ってしまうような味わいたっぷりの絵本です。
このホフマン調の絵で『赤ずきん』を見られただけでも、ホフマンファンの私は大満足です。
赤ずきんちゃんは、飛びぬけて可愛いわけではないけれど、素直で純真で元気な子。
ホフマンは孫娘のスザンヌに、そんな女子になってほしいと願ったのでしょうか。
狩人はもちろんホフマン本人。
素朴な登場人物に対して、ずるくて、したたかで、それでいながらまの抜けたオオカミ。
この絵本については、ホフマンさんは不気味さを取り込まなかったようです。
子供向けというよりも、自分で楽しんでしまいました。