「しらゆきひめ」 ママの声

スタンダードな「白雪姫」のお話でした。
プリンセス好きな娘は、すでに知っているお話でしたが、楽しく読んでいました。

でも、大人になって改めて「白雪姫」のお話を読むと、突っ込みどころが多くて驚きます。

いずれにせよ、白雪姫が幸せになれたので良かったです。

名作を少しずつ娘に読んであげようと思って、数ある絵本の中からふんわり優しい絵を描くいもとようこさんのシリーズに決めました。

しらゆきひめのお話は幼稚園でも読んだり聞いたりしているようで、お話の展開は知っていた娘も、家でじっくりと読んでさらにまた深く理解できたようでした。とにかくどのページも素敵な絵が広がっていて、臨場感たっぷりにお話を体感することができます。オススメです☆

今回、ヒロインのしらゆきひめよりも、お妃様の方が印象に残りました。
赤いドレスを着て、いかにもワガママで気が強そうなお妃様。
そんなお妃様の末路は　死　でした。
最後までしらゆきひめを憎み死んでいったお妃様。
よっぽど自分よりも美しいしらゆきひめが、許せなかったのですね・・・。


かがみよ　かがみ！せかいじゅうでいちばん美しいのはだあれ？

鏡がそれはお妃様と答えると、

そうでしょう　そうでしょう。　もういっかい　いってちょうだい！

と高笑いして喜ぶお妃様。恐ろしく凄まじい美への執着だな・・・。


いもと先生が、外見も、そして内面も、上手にお妃様を描いているなあと思いました。

男の子ですが、名作は読んでおいたほうがよいと思い
読んでみました。

細かい描写がなく、すっきりと読みやすい内容でした。

おきさきさまの、
「かがみよ かがみ！　せかいじゅうで いちばん うつくしいのは だあれ？」
「おーっほっほっほ」
というセリフを大げさに言ったり、
鏡の
「10倍、100倍、1000倍・・・」というセリフが
面白かったようです。

王子さまがキスしなかったり、おきさきさまのラストなど
見たことがない感じだったので、
いろんな話があるんだなぁと思いました。

白雪姫−黒い髪、赤い唇といった表現がこの絵本ではないようでした。
７人の小人、白雪姫の美しさを妬むお后といった大筋は同じですがラストのお后の結末が始めて読んだ展開でした。
他の本では焼けた靴を履かされ死ぬまで踊らされる展開や（残酷だからか）死なない展開も。
有名グリム童話でいろいろな方が描かれているので読み比べていると面白いです。