面白かったです。
さすがミヒャエル・エンデ作!今まで知らなかったのが残念でした。
お芝居が大好きな両親の間に生まれ育ったオフェリアはお芝居が大好き!
役者にでもなるのかと思いきや、芝居は好きだけど“声が小さすぎる”ために、舞台に立つ女優にはなれず、結局彼女が生涯の仕事にしたのは見えない場所からセリフを忘れた役者にセリフを伝える≪プロンプター≫でした。
この物語の面白いのは、こうして彼女は≪プロンプター≫になりました。ではなく、≪プロンプター≫だったのだけれども、小さな町の劇場が閉まったことで、職を失ったオフェリアに起きたその後の出来事がメインで描かれていたこと。
こんな物語の始まり方もあるんですね〜。
想的で不思議なお話であるのにこの作品を素敵な絵で表現してくれているフリードリヒ・ヘッヘルマンさん
はすごい方です!
登場した時から「おばあちゃん」でしたが、オフェリアがとってもかわいかったです。
また、背景の光の色の入れ方がとてもきれいで、読んでいるつかの間、オフェリアの舞台でも見ているような気持ちになりました。
ミヒャエル・エンデが好きな方、お芝居が好きな方には特におすすめです。