10歳の娘と読みました。
天気雨がふると必ず、「きつねのよめいりだよね〜」と
空を見上げていう娘。
「きつねのよめいり」=「天気雨」を意味する諺だと思っていた私ですが、
お話があるのをこの絵本で初めて知りました。
心やさしいおじいさんと、小さい可愛いキツネちゃん。
我が子のようにキツネちゃんを大事に育てるおじいさん。
いつの間にか大きくなって、お嫁にいくきつねちゃん。
暖かくも切なく、ほんわかとした絵がさらに切なく、
そしてお礼に重箱をもってきたキツネちゃんのお母さんの姿が
これまた切なく、
なんだか母親目線で泣けてくる絵本です。
キツネちゃんがお嫁に行って嬉しくもあり、
いなくなって悲しくもあり、
おじいさんの複雑な気持ちたとっても伝わってくる一冊です。