初めて図書館で借りた時の理由は、題名より表紙でした。
私が弟を妊娠してお腹が大きくなったと言う【変化】と、
その後、弟が【赤ちゃん】として産まれて目の前に存在し、
自分も同じようにママのお腹の中から外へ出てきたと言う【事実】に、
3歳の兄は興味を持ちつつも、なかなか理解の難しい壁にぶつかっていました。
「なんで赤ちゃんはお腹の中にいるの?」
「なんで赤ちゃんはひっくり返ってるの?」
「なんで赤ちゃんは出てきたの(産まれてきたの)?」
・・・と妊娠と出産の神秘に疑問がつきません。
そんな時に、たまたま目にして借りたこの本は、
難しい話をシンプルな絵と話にして、子供に説明してくれているようでした。
「弟がお腹にいた時、こうやって【おへそ】からお兄ちゃんをのぞいててん!
お兄ちゃんは、お腹に向かって一所懸命にお話してあげてたやろ?
だから、弟はお兄ちゃんの事が大好きやねんで!!」
と言うと、照れたように笑っていました。
「弟の存在」をどう受け止めていいのかなかなか分からなかった兄ですが、
この絵本のお陰で少し納得した様子に変わったように感じます。
そして、子供に対して説明して聞かせるだけでなく、
親(特に母親)にとっては「ちょっと感動する」赤ちゃんからのメッセージが最後に待っています。
この子は、本当に望まれてココに産まれてきたんだな、と思えるメッセージでした。