地方を巡業してお芝居を見せいているある家族(大衆演劇)劇団の少年のお話でした。
はっきり年齢は書かれていませんでしたが、主人公は小学校高学年くらいの男の子でしょうか。
ちょうど遊び友達がほしい年頃ですよね〜。
おぼさんの絵はとても個性的です。
多くを細かい線で表現されています。
この絵本の最初のページでは、おぼさんの線画の表現の仕方が特に印象的でした。
道路も家も木も、こんなにいろいろな線での表現って、あるんですね〜。
内容は特殊な大衆劇団の話なので、大きく盛り上がったりするわけでなく、お芝居とかに興味がないとあまり手にされないタイプの作品かもしれませんが、1つ1つの風景やはもちろん、主人公の少年“うめすけ”とうめすけの家族とのやり取り、友達になっただいすけ君との会話など、とても自然に淡々と描いてくれていました。
パーンと目立つシーンはありませんが、じっくりしっとり心に入ってくる作品だと思います。
お芝居や“大衆演劇”というジャンルに興味のある方は是非読んでみてほしいです。