高学年の子ども達に戦争関係の本を紹介したいと思い、読んでみました。
ヒロシマで被爆された方たちの体験談が書かれた本です。
いろいろな体験談が載っているので、長い本を読むのが苦手な人も、比較的読みやすいと思います。
ヒロシマに関する本はたくさん出版されていますが、この本を読むと改めて、戦争を体験した方々の生の声を聞くことが、どんどん難しくなってきている危機感を感じます。
今、日本が平和であることは、当たり前のことではありません。戦争でたくさんの方々が亡くなったこと、戦争は二度としてはいけないと語り続けている方々がいるからこそ、今の平和があるのだと気づかされます。
そうした世代から平和のバトンを受け継ぐことの重要性を、改めて認識させられます。子供たちは真剣に受け止めてくれるので、語り継いでいくことは大人の責任だと思っています。
原爆投下、終戦が8月ということで、学校ではなかなか平和教育について取り上げる機会がないだけに、身近な大人が積極的にこうした本を紹介していくことは、平和教育のひとつになると考えます。
戦争体験を知ることは、本を読むだけでは限界がありますが、全く知らないより、本からでも知ることができるなら、読んでいる方がいいです。
戦争体験者の方々にも、今の子供たちと同じように、大切な家族や友人がいたということを知ってほしいです。