遠野物語の中に収められた「おいぬさま」を分かりやすくまとめてくれています。
テキストも短く、簡潔で、大事なことだけを取り上げているので、インパクトは抜群です。
中野真典さんの絵は大好きです。
この絵本でいうと、
ある時、山口村の小学生が、学校からの帰り、
ふと通り道にある岩山を見た。
二ツ石山という名の山である。
(この次です)
何かがいた。
いますよー!これ、この大きな木の葉を仮面のようにしている先に見えたモノ。
ぞくぞくしました。
ただ、残念なことに、この絵本中野さんの「おいぬさま」は、かなりデフォルメされているので、悲しいかな遠目がききにくいです。
おはなしの展開そのものだけなら、高学年に十分伝わると思いますが、絵が後ろの席の子どもたちに届かないというのは弱点です。
読み聞かせには不向きかもしれません。
遠野物語やこわい昔話に興味があるお子さんたちにブックトークで伝えるのが一番いいかもしれません。