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えほん遠野物語 おいぬさま」 ママの声

えほん遠野物語 おいぬさま 原作:柳田 国男
文:京極 夏彦
絵:中野 真典
出版社:汐文社
税込価格:\1,650
発行日:2018年04月
ISBN:9784811324807
評価スコア 4.5
評価ランキング 8,402
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  • 狼が棲む

    えほん遠野物語シリーズ。
    おいぬさまは、神さまではなく、狼のことだそう。
    遠野地方には、昔、多くの狼がいたようで、そのエピソードです。
    でも、ある意味見えない存在だけに、怖いです。
    独特の遠吠えが追いかけてきます。
    そして、馬小屋が荒らされたり。
    中野さんの絵は、おいぬさまを可視化しているものの、
    画面に溶け込ませ、それはおいぬさまそのものの迫力です。
    何かがいた、という気配が伝わってきます。
    おいぬさま、という命名に納得です。

    投稿日:2022/05/26

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  • いますよー。その視線の先に、何かが…。

    • てんぐざるさん
    • 50代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子23歳、女の子18歳

    遠野物語の中に収められた「おいぬさま」を分かりやすくまとめてくれています。
    テキストも短く、簡潔で、大事なことだけを取り上げているので、インパクトは抜群です。
    中野真典さんの絵は大好きです。
    この絵本でいうと、

    ある時、山口村の小学生が、学校からの帰り、
    ふと通り道にある岩山を見た。
    二ツ石山という名の山である。
    (この次です)
    何かがいた。

    いますよー!これ、この大きな木の葉を仮面のようにしている先に見えたモノ。
    ぞくぞくしました。

    ただ、残念なことに、この絵本中野さんの「おいぬさま」は、かなりデフォルメされているので、悲しいかな遠目がききにくいです。
    おはなしの展開そのものだけなら、高学年に十分伝わると思いますが、絵が後ろの席の子どもたちに届かないというのは弱点です。
    読み聞かせには不向きかもしれません。
    遠野物語やこわい昔話に興味があるお子さんたちにブックトークで伝えるのが一番いいかもしれません。

    投稿日:2018/07/03

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