「おばけ話絵本」シリーズとあって、身構えましたが、
意外にオチもあり、安堵しました。
和尚さんの留守中、言いつけを守らなかった小僧さんのドキドキストーリーです。
寺の本堂の隅に置かれた、木製の天狗の像が、ひもで縛られているなんて、
それだけでミステリー。
もちろん、ほどいてはいけないのに、コマ遊びのために使ってしまうのは、
子どもらしい、でしょうか。
コマのまわしっくら、という表現が新鮮です。
元の姿に戻った天狗は、どこかしら愛嬌がありますが、
やはり存在感があります。
連れ去られた先でも、コマのまわしっくら。
これが実に迫力満点です。
予想通り、最後には和尚さんが助けてくれますが、
ラストのオチが見事。
確かに、よく似ています!
天狗の概念を知っている方がいいので、
小学生くらいからでしょうか。